全国で若者の「闇バイト」に加担する事件相次ぐ中 熊本県警が高校生に注意喚起
テレビ熊本
全国で闇バイトに関わった若者が犯罪に加担する事件が相次ぐ中、警察が対策に乗り出しました。 熊本県警は2日、熊本市西区にある高校で講演会を開き、闇バイトの手口や危険性などを説明し、注意を呼びかけました。 【熊本中央警察署 生活安全課少年係 松田 志保巡査部長】 「闇バイトはアルバイトではなく犯罪です。警察官の私がこうやって講話をしているのは、犯罪だから皆さんに危険性を伝えています」 この講演会は、闇バイトに関わって犯罪に巻き込まれないようにと熊本県警が11月から県内の高校を対象に行っているものです。 2日は、熊本市西区にある文徳高校で講演会が開かれ、中学生と高校生合わせて1162人が参加。 熊本中央署の警察官が闇バイトの手口について説明し、高校生がSNSでアルバイトを探し、「高収入」や「簡単」などの言葉に惹かれ、身分証明書を送り断れなくなった事例などを紹介しました。 【文徳高校2年生 江森 聖慶さん】 「(闇バイトを)どこか遠くのことと捉えてしまうことがこれまであった。県内でも逮捕者が出ているのが身近に考えて、他人事じゃないなって思いますね」 「お金を稼ぐことの大変さ、実際の時給も判断材料として判断していきたい」 【文徳高校1年生 古川 都季さん】 (普段SNS使いますか?) 「はい、使います」 「なんでも情報を得られるものだと思います」 「SNSでアルバイトの募集を何度か見たことがあるので、いつ自分が犯罪に関わるか分からないので、怖いなって思います」 「(今後、アルバイトできるようになったら)自分の個人情報を送ったりしない。高額であることにも目を向けて、ちゃんとアルバイト選びをしたいなと思います」 県警は、闇バイトについては近くの警察署や#9110に相談してほしいと呼びかけています。 【熊本中央警察署 生活安全課 上木 大輔課長】 「闇バイトからやめようと思っても脅迫されるなど危険性が高いものです。応募しないことが前提ではありますが、もし応募したとしても警察では保護する用意ができています。各段階においてためらわず、警察に相談するようにお願いいたします」 また、県警は『肥後っ子 テレホン』で未成年の子どもに関する相談を受け付けています。
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