デビュー15周年の日比美思「妖怪ウォッチ世代」の”盟友”への思い聞けて胸が熱く
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 女優日比美思(26)が、自身初の写真集「朝食ってビュッフェですか」(玄光社)を11月30日に発売した。 日比は09年、ダンス&ボーカルグループ「Dream5」でデビュー。アニメ「妖怪ウォッチ」のエンディングテーマ「ようかい体操第一」が大ヒットし、14年にはNHK紅白歌合戦に出場した。グループ活動終了後は女優として活動し、日本テレビ系「3年A組」や舞台「蒲田行進曲」などに出演。今年、デビュー15周年を迎えた。 発売前に、インタビューの機会に恵まれた。「デビュー当時からずっと写真集を出したかった」と写真集への思いは強く、発売記念イベントでも「自分の名前が載った本が書店に置かれることは憧れだった」と明かしていた。インタビュー時は常に目が輝いていて、心の底から発売を喜んでいる様子が印象的だった。 撮影を行った鹿児島県内での思い出も話も次々とあふれた。砂風呂でのぼせそうになりながら撮影したこと、名物のアイス「白熊」が溶けないように慌てながら食べたこと、桜島にフェリーで上陸したのに15分しか滞在できなかったこと。思い出を振り返る表情や話しぶりからも相当楽しかったことがうかがえて、記者もなぜか鹿児島を楽しんだような気分になっていた。 中でも印象的だったのは、誕生日を祝われている時に撮られたカットだ。テーブルにはろうそくに火が付いたケーキ。そのケーキに喜んでいるかと思いきや、視線は手に持ったビールのグラスに。さらにケーキの横には芋焼酎のボトルが。「お酒好きなんです。けど、このミスマッチ…」と思わず苦笑いを浮かべていた。それでも写真に映ったほろ酔い気味の表情は、素の姿が表れていて、より楽しさや写真集を出す喜びが映し出されていたように感じた。 鹿児島県は、Dream5時代の”仲間”大原優乃(25)の出身地でもある。発売記念イベントでは大原について「事前の連絡はしていなかったですけど、多分知ってびっくりしていると思います。(大原も)ちょうど写真集を出すと聞いたので、お互い大事な節目に同じタイミングで写真集を出せたことはすごくうれしいなと思います」と言及していた。 記者は中学時代に「妖怪ウォッチ」のアニメもゲームも熱烈に愛した”ド世代”の人間。「ようかい体操」は今踊れと言われても完璧に踊れる自信がある。一人の「妖怪ウォッチ」ファンとして、”盟友”への思いを聞くことができて勝手に胸が熱くなった。 デビュー15周年ながら、まだ26歳。これから20周年、25周年と続くであろう芸能生活のその続きを追いたくなるインタビューとなった。【野見山拓樹】