規制線が張られた男性方＝14日午前3時39分、岡山県矢掛町（画像の一部を加工しています）

　13日午後10時5分ごろ、岡山県矢掛町の男性（76）方を訪れた三女（41）から「父親が首をつり、母親が血だらけで倒れている」と110番があった。駆け付けた井原署員が、2階建て住宅の1階寝室で血を流している高齢の男女2人を発見、その後、いずれも死亡が確認された。同署は、死亡したのは男性と妻（68）と特定した。 　同署によると、2人は胸や腹に傷があり、男性は座った状態で首にひもがかかり、女性は布団の上にうつぶせで倒れていた。そばには血が付着した包丁が残されていた。家の出入り口は全て施錠されており、外部から侵入した形跡がないことから、無理心中の可能性もあるとみて詳しい状況を調べる。 　夫婦は2人暮らし。近隣住民が「2人と連絡が取れない」と男性の親族に連絡し、三女が確認のために実家を訪れたという。遺書は見つかっていない。