主軸は2戦2勝のダノンマッキンリー。GⅠ6勝・父モーリスの血脈&今秋絶好調の剛腕なら“初のマイル戦”克服は十分!【朝日杯FS】
12月17日、2歳マイル・スプリント路線の頂点を決める朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ、阪神・芝1600m)が行なわれる。 【動画】2歳王者に君臨するのは?朝日杯FSの参考レースをチェック 阪神競馬場には金曜の午後まで降雨があり、16日朝の芝コースは「稍重」だった。予報ではそのあと雨が降る可能性は低く、レース当日は良馬場で開催できそうなことはなによりである。 1戦1勝の牝馬から4頭の重賞勝ち馬まで、バラエティに富んだ顔ぶれが揃ったが、前日の単勝前売りオッズで10倍を切っているのは4頭。ジャンタルマンタル(牡2歳/栗東・高野友和厩舎)がオッズ3.1倍で1番人気となり、シュトラウス(牡2歳/美浦・武井亮厩舎)が3.8倍で2番人気と、僅差で競り合っている。 それに続いているのが、ダノンマッキンリー(牡2歳/栗東・藤原英昭厩舎)が5.1倍、エコロヴァルツ(牡2歳/栗東・牧浦充徳厩舎)が8.0倍である。 本稿で主軸に推したいのは2戦2勝のダノンマッキンリーだ。父はマイルから2000mまでのGⅠを6勝したモーリスで、これまでにピクシーナイト(スプリンターズステークス)、ジェラルディーナ(エリザベス女王杯)、ジャックドール(大阪杯)などのGⅠホースを送り出し、海外に目を向ければ豪州でも2頭のGⅠ馬を輩出している。 また、母のホームカミングクイーンも2012年に英1000ギニー(G1、ニューマーケット・芝1マイル)を制した名牝。良血同士の組み合わせと素晴らしい馬体が高評価を受け、本馬は2022年のセレクトセールにおいて2億4200万円で落札された期待馬だ。 ダノンマッキンリーが3番人気に甘んじているのは、これまでの2戦がともに芝1400mであることから1ハロン(200m)延長する距離不安と、重賞初挑戦がGⅠレースであることの2つが原因となっているからだろう。 まず距離不安に関しては、前記のように血統的に少なくともマイルまでは心配の必要がないだろう。また、前走の秋明菊賞(1勝クラス、京都・芝1400m)での、やや立ち遅れながら後方一気で2着を2馬身半差も突き放したレース内容から、距離が200m伸びての不安は感じない。 また重賞経験がないことについても、2015年のリオンディーズが新馬戦から、2020年のグレナディアガーズが未勝利戦から臨んで勝利を挙げているように、能力さえ足りていれば、キャリアを不安に感じる必要はないのではないか。 過去、本レースを2度制しているオーナーの(株)ダノックス、GⅠの常連である藤原英昭調教師、秋のGⅠシーズンに入って勢いに乗るクリストフ・ルメール騎手という強力なトライアングルを形成する本馬に一票を投じたいところだ。
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