主軸は2戦2勝のダノンマッキンリー。GⅠ6勝・父モーリスの血脈&今秋絶好調の剛腕なら“初のマイル戦”克服は十分!【朝日杯FS】
対抗格は、やはり人気上位だが、ジャンタルマンタルとシュトラウスの2頭になる。特にマークしておきたいのは、勝利した2戦とも手綱をとっていた川田将雅騎手がダノンマッキンリーをルメール騎手に譲り、初騎乗となるリスクを取って選んだジャンタルマンタルだ。 ジャンタルマンタルは米国からの持込馬で、父は日本に輸入されることが決まったパレスマリス(Palace Malice)で、2013年のベルモントステークス(米G1)の勝ち馬。米国で2019年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイル・ターフ(米G1、サンタアニタ・芝1マイル)を勝ったストラクター(Structor)などを出している。 新馬戦(京都・芝1800m)をあっさりと勝ち上がって臨んだ前走のデイリー杯2歳ステークス(GⅡ、京都・芝1600m)では、道中3番手から直線で鋭く抜け出し、2着のエンヤラヴフェイス(牡2歳/栗東・森田直行厩舎)に2馬身差をつけて快勝。馬場が稍重だったためタイムは目立たないが、他馬との能力の違いを見せつけるには十分なレース内容だった。伸びしろの大きさも含め、人気でも買い目に入れておくのは必須の1頭である。 他に押さえておきたい馬を挙げておく。 武豊騎手が怪我からの復帰ウィークの乗り馬に選んだブラックタイド産駒のエコロヴァルツ。マイル戦で連続して逃げ切り勝ちを収めているエピファネイア産駒のオーサムストローク(牡2歳/美浦・伊藤圭三厩舎)。そして札幌2歳ステークス(GⅢ、札幌・芝1800m)で2着に4馬身差を付けて逃げ切った、タフさが魅力的なセットアップ(牡2歳/美浦・鹿戸雄一厩舎)の3騎に要警戒だ。 この3頭に加えるなら、先週の阪神ジュベナイルフィリーズを除外され、牡馬相手の本レースに臨んできたキズナ産駒のタガノエルピーダ(牝2歳/栗東・斉藤崇史厩舎)か。新馬戦(京都・芝1600m)を3番手で追走し、ラスト3ハロン33秒5という最速の末脚を繰り出して差し切った鮮やかなレースぶりは注目に値する。キャリアは1戦1勝だが、底知れない能力と、強気にGⅠへ臨んできた不気味さも魅力的な1頭である。 取材・文●三好達彦
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