4バックは想定内。サッカー日本代表のDFリーダーが明かす「この試合で一番難しかった」ポイントとは?【W杯アジア最終予選】
サッカー日本代表は現地時間10日、FIFAワールドカップ26アジア3次予選グループC第3節でサウジアラビア代表と対戦し、日本はこの試合で2-0の勝利を収めた。ゲーム終了後、クリーンシートに大きく貢献したDF谷口彰悟が「この試合で一番難しかったこと」を明かしている。 【順位表】2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選 日本はこれまでサウジアラビアとのアウェイゲームで一度も勝利したことがなかったため、今回の白星は歴史的勝利である。加えて無失点で試合を終えられたことも、今後のチームにとって重要な意味を持つはずだ。 3バックの真ん中に入った谷口は「タフな試合だった」と前提を踏まえつつ、「こういうゲームになると予想していました」と語る。 「このアウェイにきて、この気候も含めて、自分たちの時間じゃないシーンも長くなるだろうなと感じていたので、しっかりブロックを敷いて固めるところと前から行くところの使い分けを大事にしていました。ピッチ内での声掛けは必要になってくるので、そのへんは注意深くゲームを進められたかなとおもいます。結果的にゼロで終われたし、複数得点を取れたし、良かったです」 また、両ウイングバックが攻撃的な位置を取ることによって3バックの負担が増えるのではという懸念について、谷口は相手選手との位置関係を俯瞰しながら以下のように述べた。 「相手のトップの選手が3バックの背後、マチ(町田浩樹)やコウ(板倉滉)のうしろに流れながらボールを受けて、そこから起点を作ろうとする動きがかなり多くて。僕自身は丁寧に対応したつもりで、インターセプトも狙えるなっていう思いもあったんですけど、無理に狙って入れ替わられたり、ファウルしてしまったり、それがちょっと嫌だなっていう感覚がありました。それもあって、少し(自陣の)ゴール側から丁寧にっていうのを心がけながらプレーしてました」 この試合、サウジアラビアは3バックで臨むとの予想もあったが、実際は4バックを採用。これに関して、谷口は「3枚で来るならこう、4枚でくるならこうっていう認識を多少は合わせていました。ただ、向こうのアンカーに持たれる場面はちょっと多かった」と語っている。その上で「アンカーを誰が捕まえに行くかを判断するのがこの試合で一番難しかった」と明かした。 一方で「正直持たれてもそんなに怖くはなかった」という頼もしいコメントも残しており、DFリーダーとしての自信が窺える。3次予選が始まって3試合すべてにフル出場している谷口は、ベテランとしての円熟味を帯びてきた。 (取材:加藤健一 文:編集部)
フットボールチャンネル編集部