藤井フミヤ『TRUE LOVE』制作秘話を明かす
藤井は現在51歳。これまでの活動の中で、充電期間や活動休止期間はない。「性格的に何もしていないと退屈してしまって働きたくなる。だから走り続けてきた」と30年間の道のりを俯瞰しながら「50代になってみると、恋愛ソングだけではいけないと思うようになる。もっと人間の孤独感や切なさを歌いたい。“天ざる”ではなく、基本の“かけそば”に戻っていく感覚かな。いつ訪れるかわからない死を意識するようにもなったし、だからこそ1曲1曲、歌詞の言葉一つも今は無駄にできない」と、創作意欲はより進化を見せている。愚問かもしれないがあえて「引退は?」と聞くと、当然のような答えが返って来た。「聴いてくれる人がいる限り、ずっと歌っていきたい」。 (取材・文/石井隼人) 藤井フミヤ(ふじい・ふみや) 1962年7月11日生まれ、福岡県出身。1983年に伝説的7人組男性ロックバンド・チェッカーズのメンバーとしてデビュー。解散後はソロミュージシャンとして数々のヒットを飛ばす。5月31日にBSフジ「’13 藤井フミヤ カウントダウンin武道館」(土曜午後7:00)が放送されるほか、府中の森芸術劇場どりーむホームを皮切りにした「藤井フミヤ 30th アニバーサリーツアー Vol.2 TRUE LOVE」が8月16日よりスタートする。 ツアーの詳細