『カメ止め』上田監督、思わず涙…6年がかりの思いが結実した、内野聖陽主演映画「アングリースクワッド」舞台あいさつ
俳優の内野聖陽(56)が22日、東京都内で主演する映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」(上田慎一郎監督)の初日舞台あいさつに共演者らと登壇した。 内野は「長い道のりでここまで来た」とあいさつ。脚本も担った上田監督は「実は6年前から動いていた映画。この場所を目指していたので、この光景を見られて感無量です」と舞台あいさつで満員の客席を見回した。原案は韓国ドラマ「SQUAD38」だが、内野は「僕は(関わり始めて)3年くらい? 脚本の打ち合わせとリハーサルで」と苦笑い。 内野は続けて「途中で投げ出したくなることは何度もありましたが、監督が本当に熱心で。初めて脚本で『14校』って文字を見ました」。これには川栄李奈(29)も「台本の全ページに付箋が貼ってあって、のぞいたらびっしり書き込みがあった。私の薄いぺらぺらの台本が恥ずかしくなりました」と明かした。 最後に内野は「これでもかと打ち合わせを重ねて、面白い映画を作るという一心でした。(共演の)真矢(ミキ)さんが『ワークショップみたい』と言うくらい、手作り感覚の強い現場だったけど、仕上がりを見たらさすがだな監督、と」と万感の思いを込めた。 上田監督は「内野さんはじめ、皆さんがカチンコがなる瞬間までもっと面白くできないかって、思っていただいていた」と話したところで思いがあふれ、涙腺が決壊した。「映画はいろんな意義がある。この作品はお客さんを徹底的に楽しませてやろうと思って作った。現実を生きるエネルギーになればうれしい。120分間、楽しんでください」と呼びかけた。 ほかに森川葵(29)後藤剛範(41)、上川周作(31)、鈴木聖奈(37)、真矢ミキ(60)、小澤征悦(50)が登壇した。
中日スポーツ