高橋文哉「二役頂いたという期待と信頼に応えたい」――「伝説の頭 翔」インタビュー
テレビ朝日で本日7月19日からスタートする金曜ナイトドラマ「伝説の頭 翔」。夏原武原作による同名漫画を高橋文哉主演で初の実写化。1000人を超えるヤンキーたちを従える「グランドクロス」の伝説の頭(ヘッド)・伊集院翔と、いじめが原因で不登校の山田達人が偶然に出会い、容姿がそっくりだったために、人生を交換することに!? “不良たちの頂点に立つカリスマヤンキー”と“スクールカースト最底辺のいじめられっ子”の正反対の2人を高橋が一人二役で演じる。 放送に先駆け、翔と達人を演じる高橋文哉さんに出演の感想や作品への思いをお聞きしました。
――本作のオファーが来た時の心境はいかがでしたか? 「原作自体は、兄が全巻持っていて好きだったので僕も読んだことがありました。そんな中お話を頂いて、この作品を実写化するんだという驚きと、原作が少し前の時代のものなのでそれを令和の時代に実写化するというのは面白いなと思いました。どのようにこの時代に落とし込んでやっていくのか無限の可能性があるなと感じましたし、テレビ朝日のドラマに帰って来られたことをうれしく思っています」 ――翔と達人についての印象を教えてください。 「翔は、1000人のヤンキーの頂点に立つ男と言われていて、怖くて、ちょっと堅苦しくて、クールなイメージがあると思います。演じる中で、翔は内に秘める愛情や仲間思いの一面や人情を大事にしてるところなど、自分の中で信念がしっかりあって、他人に迷惑をかけない信念というのを持っていると感じ、僕はそれを丁寧に演じて、そこを皆さんも感じていただけるよう、僕がその魅力を引き出していく役割を担っていると思っています。達人は演じていてすごく面白いやつです。ドラマを見ていただけたら伝わると思うのですが、達人はいろいろなことから逃げてきて、いじめられ、踏みにじられながら生きてきた中で、翔と同じく信念は持っているけれど、違う種類の信念だというのを感じます」 ――衣装を初めて着た時の感想を教えてください。 「短ランに太いズボン、ブーツにオールバックの衣装を着た時は、特に不良への強い憧れがあったわけでもないですが、夢がかなったかのような感じがしました。少し胸を張って歩ける感じがありつつもどこか違和感があって、その違和感を忘れず達人へ落とし込んでいけたらと思っています」 ――髪形も大変だと思いますがいかがでしたか。 「金髪にするのは初めから決まっていたのですが、髪形をどうするのか事前に話し合い、僕自身も意見を持っていきました。なので監督に『オールバックでリーゼント風の髪形がいいなと思っているんです』と言われた際、翔という人物を想像して、隣に立っていたら圧で負けてしまう怖さとかっこよさをどう出していったらいいんだろうと考え、『ツーブロックを入れたいです』と監督やプロデューサーの方々と話し合いながら決めました。染めるのにも長い時間をかけてブリーチしてから色を入れて、イメージと違うからやり直したりといろいろな人に協力していただきながら染めました。そんな中、クランクインの前日に部分的に黒にしたいと思い付いて、無理を承知でお願いしました。番組制作チームの皆さまの熱量の高さを実感して、この人たちの期待を全部吸収して、全力で作品を作りたいと思っています」