心理学的に「笑いながらは泣けない」 これをゴルフに応用するとメンタル最強になれる!
アメリカのあるバラエティショーで、一般の人々をスタジオに集めて、「1分以内に悲しみの涙を流した人には1万ドルを差し上げましょう」という実験が行われました。ただし、単に“涙を流せばいい”というのではありません。「笑顔の表情を浮かべながら悲しみを呼び起こして涙を流せ」という条件がありました。 目標スコアは高すぎるのも低すぎるのもダメ! 平均が100なら『93』がいい【リアルな実験結果です】 参加者は1万ドルのため、笑顔を作りながら悲しい出来事を思い出し、涙を流す努力をしたのですが、賞金獲得者はゼロでした。 なぜ誰も課題をクリアできなかったかというと、「感情が行動を支配する」のではなく、「行動が感情を支配する」からです。もう少し分かりやすくいうと、皆さんが思っているように、「悲しいから涙が出る」のではなく、実は、「涙が出るから悲しくなる」のです。 「そんなばかな」と思われる人は、笑顔を作りながら悲しい出来事を思い出してみてください。誰にでも一つや二つ、「あのことを思い出せば涙が出る」ということがあると思いますが、笑顔を浮かべながらでは涙がこぼれないはずです。 実はゴルフのトッププロたちは、これと同じメンタルテクニックをマスターしています。彼らが身に付けているのは、「激しく落ち込むようなショットを打ったときでも、自信に満ちた表情と仕草を失わない」というテクニックです。とんでもないミスをして、「オレって何て下手くそなの」と思っても、態度や仕草が自信に満ちていれば、“落胆”という感情は自然と消えていき、ショックを引きずることなく次のショットが打てるのです。 次にラウンドするときは、自分がスコッティ・シェフラーにでもなったつもりで、どんなミスをしようが堂々とした態度でプレーをし続けてみてください。例えゴルフの調子が悪くても、スコアはアップするかもしれませんよ。 ■児玉光雄 追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員 ※『アルバトロス・ビュー』892号より抜粋 ◇ ◇ ◇ ●どんなスイング理論でも全ての人には当てはまらない。関連記事『【診断】手のヒラを擦る? 目を閉じてその場で足踏み? 新感覚の理論で自分に合ったアドレスを見つけよう!』をチェック!