更年期と向き合った熊谷真実(64)「こんなの私じゃない」という焦りの中で「ストレスで1日1個ケーキを食べていた」
── どんなことをされたのですか? 熊谷さん:生活習慣を見直しました。当時、流行り始めたホットヨガ教室に週2回ほど通い、食事もタンパク質中心の生活に切り替えました。 実は、一番体調が悪かった50代のときに、遺伝子検査と食物アレルギーの検査をしたら、卵や牛乳、小麦粉など、スイーツの材料になっている食材すべてにアレルギーがあることが判明したんです。道理で体調が悪いはずですよね…。その後は、グルテンフリーを心がけ、甘いものを控えるようになりました。
■更年期のトンネルはいつか必ず抜けられる ── 大好きな甘いものをどうやって我慢したのでしょう? 熊谷さん:絶対に食べないのではなく、まずは“ちょっとの我慢”から始めたんです。たとえば、食後に甘いものが欲しくなったら半分だけ食べるとか、どうしても口寂しい時とき、ピーナッツバターをひとなめしたり。そうしているうちに、体が徐々に慣れていきました。いろんなアプローチを続けることで、だんだん体調も改善し、50代の半ばくらいから、ようやく楽になりました。今年で64歳になりましたが、今はすっかり体調もよくなり、人生で一番元気かもしれない(笑)。肌の調子もすごくいいです。
今、体の不調に苦しんでいる女性にひとつ言えるのは、更年期はトンネルのようなものだから、いつかは必ず抜けられるし、その後はどんどん楽になっていくことが多い。だから、安心してほしいということです。この先、体調が戻ったらどんなことをしようかと、今から楽しい予定を思い描いて、それを励みにするのもいいと思います。 ── 60代を超え、ますます元気な熊谷さんですが、健康のために続けている習慣はありますか? 熊谷さん:30年前から欠かさず続けてきたのが、毎朝スムージーを作って飲むことですね。うちは私が33歳のときに、母ががんで亡くなっているんです。以来、健康に気をつけなくてはいけないと思い、生野菜と果物を摂ることを心がけてきました。