トヨタ進化型「GRヤリス」の限定車が春に発売!「オジエ」と「ロバンペラ」2種類の走りの中身の違いを解説します
WRCドライバーが監修したGRヤリス特別仕様車
2024年2月10~12日にインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ(OAM)2024」。TOYOTA GAZOO Racingブースでは進化型「GRヤリス」が多く展示されていましたが、その中でも存在感を放っていたのが、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team所属選手であり、これまでWRCで計8回ドライバーズタイトルを獲得したセバスチャン・オジエ選手と、2022年・2023年連続でドライバーズタイトルを獲得したカッレ・ロバンペラ選手が監修した特別な2台のGRヤリスです。 【画像】専用装備が満載!「GRヤリス」の「オジエ エディション」と「ロバンペラ エディション」を見比べる(39枚)
四駆制御モードはそれぞれ専用の設定
どちらも進化版GRヤリスのRZ“High performance” 6速MTモデルがベースとなっているが、各ドライバーの好みが反映された味付けがなされているのが最大の特徴。とくに四駆制御モードはベース車と同じ「NORMAL」モード以外がオリジナルのものとなっている。 「オジエ エディション」では、トラクション性能と旋回性能を高い次元で両立させるため、加速時は前後輪の拘束力を最大(直結)とし、制動時は必要分だけ拘束を緩める仕様で、モリゾウことトヨタ自動車会長の豊田章男氏が走り込んで導き出した駆動力配分をオジエ選手が気に入り採用に至った「MORIZO」モードを採用。さらに、前輪の旋回性を確保しながら、後輪の駆動力による車両コントロールを可能にするため、後輪よりの前後駆動力配分とした仕様で、車両との一体感を味わえるほか、高速で車体をコントロールすることにより、タイム短縮に寄与する「SEB.モード」も搭載する。 一方の「ロバンペラ エディション」では、ドリフト走行やドーナツターンが得意なロバンペラ選手のため、前後輪の拘束力を最大(直結)とし、ドリフト走行時のスライドコントロール性を確保した仕様の「DONUTモード」と、追加装着した等速リアディファレンシャルを最大限活かす制御により、リニアな挙動特性を実現し、コーナー進入でリアを積極的に振り出し、脱出時にはアクセルでフロントを引っ張るような運転が可能となり、タイム短縮に寄与する「KALLEモード」が搭載されている。