浅井健一×UA、約3年ぶりとなるAJICOの新作『ラヴの元型』制作秘話を明かす
人間のいちばん大事なところは…
番組では、EP『ラヴの元型』から『あったかいね』をオンエアした。 UA:どうですか。こうして時が経って聴いてみて。 浅井:人間って進歩するしかないっていうか、めちゃくちゃ進歩し過ぎちゃったじゃん。もはや神の領域まで入っちゃってて。 UA:クローンとかそういうこと? 浅井:うん。それってすごいゾッとすることだし怖いことじゃん。 UA:そうね。 浅井:俺が思ったのは夜、たき火のまわりで昔、小学校のとき林間学校でみんなで踊ったんだわ。それがすごい楽しくて。あの楽しさって何だろうなって思って。今でも祭って世界中で絶対あるじゃん。日本でも。例えば火のまわりとかで丸くなって踊る、そこが人間のいちばん大事なところである状態でいいんじゃないのって。それ以上求める必要は本当はないのになって。そういう風に思ったんだよね。でも絶対に進歩は止まらないと思うけど。 UA:そうね。 UAが「たき火はいいよね。私も共通だな」と浅井に同調すると、「たまには話が合うな」と浅井が笑う。 UA:小学生のときに、マイムマイムとか。 浅井:あれ、最高。 UA:シャロームとか歌ってものすごくハイになっちゃって、あのときのことは原点になってるね。 浅井:そうだね。すごい踊りうまいじゃん。 UA:ありがとうございます。 浅井:だから今度のツアーは踊りまくろう。
言葉が主役になりがちな世の中だから
EP『ラヴの元型』から『言葉が主役にならない』もオンエア。制作の裏側について語った。 UA:こちらもLINE上で(デモをいただいて)。あとから来ましたよね。4曲来て、1曲は私がイメージできなくて、3曲やりましょうとなり、ちょっと間が空いて後から「これUAが歌うとすごく合いそうだよ」って送ってくれた曲で。「UAntiknock」って書いてくれてたんだよね。Antiknockって何だっけ? 浅井:暴力反対っていう。そういうことなんだって俺は勝手に思ってるけど。まあ、仮タイトルなんでね。 UA;あとは、これは鈴木正人くんっていうベーシストがいるんですけど、彼にアレンジしていただいた曲で、私はかなり曲のレンジが広くて、低いところから高いところの、私の出るレンジのギリギリ上と下を使ってる感じですね。 浅井:そうだね。3オクターブくらい。 UA:それは無理だから(笑)。そんな感じかな。言葉が主役になりがちというか、もちろんそこに意味はあるけど。SNSとか言葉だけでやりとりしてる感じも強い時代になっちゃったんで、言葉が主役ではないというタイトルにさせていただきました。またあらためてじっくり歌詞の方も聴いていただきたいと思います。 AJICOの最新情報は、スピードスターレコーズの公式サイトまで。 新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。