【川崎が名古屋の5バックを攻略できなかったワケとは(1)】山田新が悔しがった、“遠かった距離間”。相手の“マンツーマン守備で”前と後ろが同じ絵を描けず
「もっと中に入ってきてほしい!」 川崎フロンターレのFW山田新は、険しい表情でバックスタンド側にいた遠野大弥に訴えた。前半、名古屋グランパスのポケットを取って攻撃しようとした場面でのことだ。 ■【動画】長谷川健太監督が名古屋―川崎戦の大きなポイントになったと振り返った「永井謙佑の“オフサイドゴール”場面」■ 手の動きを使って身振りを交えながら、状況を打開しようとコミュニケーションを取る。遠野大弥もそれを理解してセンターフォワードをフォローしようとしたが、最後まで得点には結びつかなかった――。 9月22日のJ1リーグ第31節。ACLエリート・開幕戦で難敵である蔚山現代を破った川崎は、中3日の連戦とはいえその勢いを豊田スタジアムに持ち込もうとした。しかし、5バック気味の名古屋の守備と、マンツーマンで制限されたことで、リズムを出すことができない。苦境を打開しようと試みるが、先制したのは名古屋。永井謙佑のスーパーゴールが決まって1点ビハインドとなったのは34分のことだった。そして後半にも失点して、0-2で敗れている。 この試合で川崎は、山田が落ちることを戦術の一つとしていた。フィジカルに優れる背番号20に相手選手を食いつかせ、そのスペースをマルシーニョらが使うというものだ。これは、蔚山戦でも用いられたもので、その際は山田ではなく小林悠がその役に当たった。名古屋を分析した結果、同じような形で得点チャンスをうかがおうとした。
■「自分たちでゴールの絵は描けなかった」
チャンスは作れたものの、実際にゴールを割ることはできず。すべてがうまくいかなったわけではないが、得点に結びつけられなかったという意味で、うまくくさびとなれなかった要因を山田自身は2つ挙げている。1つは、物理的に距離感を感じたことだという。 「特に前半に押し込んだ中で、握ってはいたけど距離感は近く感じなかった」 そのため、「近くにうまく落とせる選手がいれば、その後に続けて自分が受けたスペースを使える場面があったと思うんですけど、なかなか相手が空けた穴をうまく突けなかった」と悔しがることに。そして、「もっと近い距離感でやれれば、自分にもっと縦パスが入ったと思う」とも振り返る。 もう一つは、「前にボールを送るタイミングが、前と後ろとであまり合ってなかった」というものだ。 「後ろの選手はマンツーマンで来られて窮屈に感じてたでしょうし、そうなると顔も下がります。そういう状況だからこそもっと試合中にコミュニケーションを取って、“こういう場面ではこういうところが空いてる”ってもっと顔を上げさせることが大事だった」 キャプテンマークを巻いて先発した山田は、後ろの選手が視野を制限されたことによる“分断”に対応できなかったことにも、自らに矢印を向けてこう悔やんだ。そして、自分たちでアクションを起こして得点を狙うチームだからこそ、「あんまり自分たちでゴールの絵は描けなかった」と、責任感を見せながら振り返っている。 とはいえ、その山田の強さがチームに頼もしさをもたらしたのも事実。遠野大弥は、「前に強い選手がいるので、そこを1対1にして、そのこぼれたセカンドを拾ったり潜っていったりっていうのは悪くはなかった」と語っている。 (取材・文/中地拓也) (後編へ続く)
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