TikTok、終わりの始まり。ショップ機能や長編動画は失敗なのか
TikTok、迷走中? 2023年に最も成功したSNSといったらTikTokでしょう。若者を中心に流行っている印象でしたが、今や企業も率先して使うようになりましたしね。 【全画像をみる】TikTok、終わりの始まり。ショップ機能や長編動画は失敗なのか しかし、その勢いにかげりが見え始めたかもしれません。TikTokは競合他社に対抗するために新たな領域に進出してアプリに新機能を追加したことで、これまでのコアなファンを蔑ろにしつつあるんです。ファンが求めるものと運営の仕方にギャップが広がると、内部から崩壊する可能性が高い…。TikTok、どうなっているのでしょう。
TikTokショップはユーザーに求められているのか
TikTokはeコマースに力を入れていて、動画を作っているクリエイターや企業、ブランドから商品を直接購入できるようになりました。それだけでなく、アプリを通してユーザーの好みを正確に把握し、動画内のオブジェクトをAIで識別。視聴者にTikTokショップで似たようなアイテムを探す新機能もテスト中。 また、YouTubeと競合するべく30分のビデオを投稿可能にして、縦ではなく横のコンテンツをアップロードするようにクリエイターに促しているとも報じられています。それに加え、動画ではなく写真のスライドショー投稿も推奨中。先日はUniversal Music Groupとの契約を解除してTikTokから同社の全楽曲が削除されることになったのも記憶に新しいですよね。 つまり、TikTokが愛されていた「音楽がついた短編縦動画」という要素がことごとくなくなりつつあるんです。 Insider Intelligenceのプリンシパル・ソーシャルメディア・アナリストのジャスミン・エンバーグ氏は、 TikTokはソーシャル広告ビジネスで急成長し続けていますが広告収入の伸びは鈍化しています。 短編動画の広告収益化には限界があります。長編動画に軸足を移すことで広告収入を増やせるでしょう。しかしショート動画の革命において先陣を切っていたTikTokはその優位性を失う危険性があります。 と話しています。