上皇后さま89歳誕生日 「ご近況」全文公開~外出増え、上皇さまと穏やかな日々
日々のご生活に大きな変わりはありません。 沖縄県慰霊の日、広島・長崎原爆の日、終戦記念日並びに阪神淡路大震災及び東日本大震災の発生日には、陛下とご一緒に黙祷され、ご健康維持のための短時間のご散策を除き、慎みのうちに終日を静かにお過ごしになります。毎日の規則正しいご生活の中で、陛下との朝夕のご散策、昭和の時代から陛下とご一緒に始められたご朝食後の本の音読はお続けになっています。また、読書もよくなさり、最近では古川安著「津田梅子:科学への道、大学の夢」、辺見じゅん著「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」、ロビン・ウォール・キマラー著「植物と叡智の守り人」、高橋純一著「ミツバチの秘密」など、ご要望のあった書物をお手許にお上げしました。 両陛下はお二方でお話になることを大切になさっていますが、お側で拝見していて、様々な分野の人々とのこれまでの多くの出会いが、今のお二方の話題を豊かなものとし、ご生活に充実した潤いをもたらしているように感じられます。上皇后さまは、いつも陛下のことを第一にお考えになって細やかにお支えになっていらっしゃいますが、上皇后さまのご体力の低下が進む昨今は、陛下がしばしば「大丈夫?」とお声を掛けられ、上皇后さまのご体調を案じていらっしゃいます。 お誕生日行事は、別紙のとおり、4年振りとなった昨年と同様に簡素な形としながらも、周囲からお会いを望む声があり、やや人数を増やして祝賀をお受けいただく予定です。