希望しかない! 欧州でプレーする10代の日本人サッカー選手10人。近未来のサッカー日本代表に推したい精鋭たち
現在はサッカー日本代表の大半を欧州組が占めており、欧州クラブでプレーする選手たちの経歴は十人十色だ。Jリーグで実績を残して海を渡る選手もいれば、高校から直接移籍する選手や、海外で生まれ育った選手もいる。今回は、海外でプレーする10代の選手をピックアップし、これまでの経歴や現状を紹介する。 【一覧表】欧州日本人、夏の移籍情報はこちら!
GK:長田澪 生年月日:2004年4月16日(19歳) 所属クラブ:フォレンダム(オランダ) 今季最も欧州で出場機会を得ている10代の日本人選手が長田澪だ。GK大国ドイツと日本のハーフである若き守護神は、今季古豪ブレーメンからオランダのフォレンダムへとローン移籍しており、エールディビジ第23節終了時点で全試合フル出場を果たしている。 川崎フロンターレの下部組織にも在籍経験がある長田は、14歳で迎えた2018年夏にブレーメンのユースに加入。2020/21シーズンにはトップチームで初のベンチ入りを果たし、近年はセカンドチームで正GKとしてプレーしていた。 194cmと上背があり、恵まれた身体能力を活かしたダイナミックなセービングが特徴の長田は現在ドイツU-20代表に招集されている。アイドルであるマヌエル・ノイアーとトレーニングする機会を待ち望む若き才能に対しては日本サッカー協会(JFA)もアプローチしており、昨年末には来日してトレーニングセンターを見学したそうだ。今年1月にドイツ誌『Kicker』のインタビューに応じた際には「急には決められない難しい決断だが、すでにいろいろと考えている」と明かしており、どのような選択を下すのか注目が集まる。
FW:福田師王 生年月日:2004年4月8日(19歳) 所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ) 高校サッカーから世界へ。2022年の全国高校サッカー選手権で輝きを放った福田師王はJリーグを経由せずに、昨年の1月にドイツのボルシア・メンヒェングラートバッハへと移籍。そして今冬にトップチーム昇格を果たした。 このトップチーム昇格はチェコ代表FWトマーシュ・チュワンチャーラら前線の選手に怪我人が続出した影響もあったが、福田がセカンドチームで結果を出していたからこその抜擢だった。第19節レバークーゼン戦でデビューを飾ると、続くバイエルン・ミュンヘン戦にも出場。3試合目のライプツィヒ戦では得意のヘディングから初シュートを放った。 身長178cmと決して大柄な体格とは言えないが、クロスの落下地点に入るのが上手く、打点の高いヘディングシュートを得意としている。ライプツィヒ戦のシュートは、まさに彼の真骨頂が現れた場面だった。トップチームには板倉滉がいることから馴染むのも早く、ジェラルド・セオアネ監督もオプションの一つとして計算している。まずはブンデスリーガ初ゴールを目指して、チャンスをモノにしていきたいところだ。