「計算しているわけではないけど…」 巨人・門脇誠はなぜ数字の目標を設定しないのか
巨人の門脇誠内野手(23)が背中で引っ張る頼れる男になる。阿部監督は12日に来季からチームのキャプテン制廃止を発表。“全員が主将”の精神をナインに求めていた。28日に都内の新宿高グラウンドで小、中学生が対象の「門脇選手と一緒に野球しよう会」に参加した門脇は「自覚を持つことが大事。(キャプテンに)なろうが、ならまいが変わらない」と、指揮官のメッセージを理解し、決意をにじませた。 小学・中学・高校・大学と所属したチーム全てで主将を務めるなどリーダーシップは抜群だが、けん引する存在であるためには結果を残すことが一番と心得る。「結局、結果を出す人がチームを引っ張ることができると思う」。結果を残すからこそ発言にも説得力が増す。まずはプレーで示すことで背中で語る覚悟だ。 新境地で臨む。2年目の今季は129試合に出場して打率2割4分3厘、0本塁打、21打点。来季、目標とする数字をあえて設定しない。「計算しているわけではないけど、例えば2割7分を想定していたら自然と落ちたなとか考えてしまう。それが邪念になるので、がむしゃらに走り続けたい」。目の前に集中した先に大輪の花が咲く。 甲斐や田中将ら経験豊富な選手が加入。「甲斐選手には自分みたいなバッターにどう配球するのかを聞きたい。田中選手は長年、一流でやられているのでどういう心構えで生活しているか気になる」と目を輝かせた。飽くなき向上心を胸に刻みながら、リーグ連覇と日本一奪回を狙うチームの旗手となる。(宮内 孝太)
報知新聞社