祖母の家から古い証書が見つかり「換金しておいて」と言われましたが、どうやって払い戻したらよいか分からず…。母は「国債」じゃないかと言っています。
満期前の国債の換金
国債は、満期まで保有すると額面通りに元本が返されますが、満期前でも売却して換金することができます。特に、個人向け国債は発行から1年経過後の第2期利子支払日以降であれば、開設した口座を通じて、いつでも一部または全部を中途換金することが可能です。 ただし、原則として中途換金ができない期間中でも、口座名義人が亡くなった場合や、大規模な自然災害によって被害を受けた場合は、特例として中途換金が認められます。 一方、個人向け国債以外の国債は、市場の状況によって売却価格が変動するため、売却時に利益が出ることもあれば損失が出ることもあります。売却価格については、取り扱いのある金融機関にお問い合わせください。
現在の国債はペーパーレス化している
平成15年1月から、国債の取引がペーパーレスとなる新しい制度が始まりました。これにより、国債を購入・売却する際には紙の証券を発行せず、すべての取引が金融機関の口座を通じて記録されています。 例えば、国債を購入するとその金額が口座に記録され、売却すると残高が減ります。その残高は、金融機関から発行される報告書で確認することが可能です。 国債が電子化されることで、証書を実際に持つ必要がなくなりました。この制度により、国債の購入や保管・管理が簡単になり、便利になっています。しかし、古い証書を持っている場合は、ペーパーレス化が進んでいることによって手続きが変わっているため、金融機関に問い合わせ、最新の情報を確認することが重要です。
まずは現在お持ちの国債が有効であるか確認しましょう
戦前や戦中に発行された国債は、消滅時効により払い戻しができない場合もあるため、古い国債の払い戻しには、まずその証書が現在も有効かどうかを確認しましょう。満期を迎えた国債については、指定された場所で償還金を受け取ることができますが、証書の種類や必要書類によって手続きが異なるため、注意が必要です。 満期前の国債は、一定の条件を満たせば、中途換金ができます。また、近年の国債はペーパーレス化が進んでおり、証書がなくても取引が可能です。証書の払い戻しや換金手続きについて不明点がある場合は支払場所の窓口や市区町村に相談し、最新の情報を確認しましょう。 出典 財務省 戦前や戦中に発行された国債は払い戻してもらえますか 財務省 償還金の受取り方法について教えてください 財務省 国債の満期より前に換金することは可能ですか 財務省 国債のペーパーレス化とはどういうことですか 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部