メルセデスF1ウルフ代表の粉かけ発言、フェルスタッペンは止める気無し「言いたいこと言えばいいよ」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、メルセデスのトト・ウルフ代表による自身への移籍勧誘の言及を、わざわざ止めさせる必要はないと考えている。 【動画】フェルスタッペン、2021年の愛機レッドブルRB16Bに再会。グッドウッドにホンダサウンドが響き渡る フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約を結んでいるが、今年のレッドブルの内紛をきっかけに、2025年シーズンから他陣営に移籍する可能性が注目されるようになった。 そしてルイス・ハミルトンの後任が必要となっているメルセデスは、フェルスタッペン獲得に動いていた。夏休み明けのオランダGPでは、トト・ウルフ代表が夏休み中にフェルスタッペンのマネージメント側と話し合いをしていたが、2025年の可能性はほぼ断念されたことを明らかにしている。 フェルスタッペンはウルフ代表らのミーティングの件についてはあまり語りたがらない様子で、当初は「どのミーティング?」としつつ、その後は「覚えていないんだ」と答えていた。 しかし、ウルフ代表の口を塞ごうとは考えていないようだ。motorsport.comからウルフ代表はそろそろ自身のことを話題にするのを辞めるべきと思うかと問われると、フェルスタッペンは次のように答えた。 「いや、皆言いたいことを言えばいいと思う」 「僕もトトとはとても上手くやっている。彼はあっちのチームで起きていることについて、とてもオープンだと思う。そうだろ? ドライバーラインアップなどについてもそうだ。何も悪いことじゃないと思う」 「そして同時に、僕は自分の仕事に集中するだけだ。とにかくやるべきことがたくさんある。だからそれに集中するだけなんだ」 フェルスタッペンはオランダGPの予選で、マクラーレンのランド・ノリスに敗れて2番手となった。好調なノリスは友人のひとりだが、世界選手権で勝利するドライバーとしての資格があるかどうかについてもフェルスタッペンに質問が飛んだ。 「ランドはとても、とても速い。それが必要なことだと僕は思う。そして、だからこそ彼はF1にいるんだし、あのレベルのパフォーマンスを発揮しているんだ」 フェルスタッペンはそう答えた。 「そして経験を積めばもっと良くなっていくだけだろう? つまり、僕はチャンピオンシップを(ノリスより)少し長く戦ってきているから、経験という点では豊富と言える。でも結局のところ、チームが上手く機能していて、マシンもしっかりとしていて、自分自身も上手くドライビングできていれば、それは自分のモノになるというだけだ。ともかく僕はそのことを疑ったことは一度もない」 なおメルセデスのウルフ代表は、フェルスタッペン獲得の可能性について語った際に、合わせてアンドレア・キミ・アントネッリを昇格させることを認めるような発言をしていたが、そのことについても質問を受けることになった。 「だから、2026年のドライバーラインアップについて話したくないんだ。ジョージ、そして(仮定ながら)キミと上手くやりたいからね」とウルフ代表は語った。 「あれは全て戦略だったんだ。私は間違ったことを言ったかもしれない。我々は来週発表するだけだ。もしかするとサプライズがあるかもしれない!」 「セカンドドライバーのことは、少し時間が必要だ。それが数日なのか数週間なのかは分からないが、いずれは発表されるだろう。とはいえ、あそこは(モンツァ)いい場所だ……本当にいい場所で素晴らしいサーキットだよ。あそこの人達が大好きだし、あとはその瞬間を楽しめるかどうかだろう」
Ben Hunt