浦和MF宇賀神友弥「監督が代わるごとにサッカーが変わっていたら…」 引退会見でクラブへの思い語る
浦和のMF宇賀神友弥(36)が26日、さいたま市内で引退会見を行った。 「自分自身、決してサッカーがうまい選手ではないと思う。日々の練習を一日も手を抜くことなく100%でやり続けた15年間だったところが自分としても凄く誇らしい」 育成組織出身で10年、大卒新人ながら開幕の鹿島戦で先発デビュー。サイドを主戦場としてJ1通算294試合16得点。18年天皇杯決勝の仙台戦ではスーパーミドルで優勝に導いた。今季はJ3岐阜から3年ぶりに復帰し、「僕の人生そのもの」と話すほど“浦和愛”にあふれる。 「監督が代わるごとにサッカーが変わっていたら、やっぱり継続性はない。もちろん浦和を背負う責任という言葉があるが、それだけでは勝てない。そこを構築していくのが次自分がやりたい仕事の一つだと思う。もちろんピッチに立つのは選手なので、選手が結果を残し続ければ、そんなことは関係ないという見方もあると思うが5年、10年先、常にトップに浦和がいるよねっていうサッカーにはできないと思う。フットボールの本質の部分の再構築が必要なんじゃないかなと思っている」と厳しい言葉も発した。クラブは直近5年間で5度の監督交代。今季は一時は4連敗で残留争いに巻き込まれるなど、苦しい状況が続いている。 今後については「一度退団するときに多くの皆さんの前で言わせていただいたことに僕がぶれることはない。このクラブのGMになること、責任者になることが僕のまず最初の夢」。夢をかなえた後の野望も明かした。「このクラブがいるべき場所にもう一度、戻さなくてはいけない。Jリーグといったら浦和だよね、アジアの代表クラブといったら浦和だよね、世界でも通用するクラブだよねって言われなきゃいけないクラブの存在だと思う。そういうクラブにすることを見据えて浦和のGMになりたいと思っている」と力強く語った。