サインツJr.、自身の将来決める決断は急がず「”せっかち”なチームもあるかもしれないけどね」
カルロス・サインツJr.は、来季のF1シート確保に向けて交渉を進めているが、可能な限りの時間を費やすとしており、判断を急かすプレッシャーには動じていないという。 【動画】F1も置き去りにする電動ハイパーカー!? 今季限りでフェラーリを離れるサインツJr.は現在ザウバー/アウディ、ウイリアムズ、アルピーヌからのオファーを検討中だと見られている。 当初はトップチームの一角であるレッドブルやメルセデスへの移籍を目指していたサインツJr.だが、今は将来的に最も競争力を発揮するチームを上記のオファーの中から選ぶという難しいミッションに挑戦しているわけだ。 しかし、各チームが彼の決断を待っているせいで、F1ドライバー市場の動きが停滞してしまっているのも事実だ。 だがmotorsport.comが報じたように、ウイリアムズの忍耐が切れ始めており、サインツJr.を候補者リストのトップに残しながら、他ドライバーとの交渉を再開したようだ。 オーストリアGPで3位表彰台を獲得したサインツJr.は、次のステップについて考える前に、今回の結果を楽しみたいと語った。 「ナーバスになっているチームや、プレッシャーをかけてくるチームもあるかもしれない。でも今は、表彰台を獲得したこの瞬間を楽しみたい」 「チームには正直に、率直に話すつもりだが、自分にとっても重要な決断なので、時間は必要な限りかけるつもりだ。待ちきれないチームや、少し焦っているチームがあったとしても、僕にはどうすることもできない」 「自分の将来を決める決断になるし、みんなにできるだけ誠実でありたいと思っている」 オーストリアGPを前に、サインツJr.はどのチームと話をしているのかを明言せず、「常に変わり続けているから、締め切りを教えるつもりもない」と話している。 アルピーヌはサインツJr.にとって魅力的なオプションであることが知られている。彼は週末前に現在のパフォーマンスを考慮していないと述べたが、アルピーヌの最近の改善は間違いなくアピールポイントになるだろう。 アルピーヌ代表のブルーノ・ファミンは、ルノーの次世代パワーユニット(PU)開発プロジェクトは順調だと主張しているものの、アドバイザーとしてチームに加わったフラビオ・ブリアトーレは、ワークスPUプロジェクトを放棄し、メルセデスPUのカスタマーチームに移行することを推進していると見られている。
Jake Boxall-Legge