元世界王者の父で専属トレーナーが新型コロナ禍で死去
全米のボクシング界では、現地時間17日に名レフェリーとして活躍していたエディ・コットン氏が新型コロナウイルスの感染により死亡している。72歳だった。コットン氏は、2002年6月に行われたWBC、IBF、IBO世界ヘビー級王者、レノックス・ルイス(英国)対元3団体統一世界王者、マイク・タイソン(米国)のビッグマッチのレフェリーを務めたことで名を馳せた人物。記者会見から両者がつかみあいになるなど荒れた試合で巨漢のコットン氏でしか裁けないとレフェリーに指名された。この試合は、タイソンが無残な8回KO負けを喫している。夫人によると、コットン氏は、2週間前に症状が出て入院、そのまま帰らぬ人となっている。 米国では感染拡大に歯止めが利かず感染者は75万人を突破、死者数も4万人を超えた。各都市でロックダウンが行われているが、医療崩壊が起きるなど、収束の兆しは見えず、全米でのボクシングの試合は、すべてストップ。4月25日に米国・ラスベガスで行われるはずだったWBA世界バンタム級スーパー、IBF同級王者、井上尚弥(大橋)と、WBO世界同級王者、ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との統一戦も延期になっている。トランプ大統領は、これ以上の経済打撃を避けようと、3段階の経済活動再開を宣言しているが、興行再開のメドは立っていない。