「ここまで腐っているという風には…」 大雨の中、根本付近から倒れた樹齢100年以上とみられる松の木 撤去作業で判明した木の状況とは? 島根県松江市
日本海テレビ
梅雨の中休みで蒸し暑さが戻った6月24日。島根県松江市の松江城では、ある撤去作業が行われていました。 ◇ ◇ 6月23日、梅雨前線の影響で大雨に見舞われた松江市。気象台によりますと、22日から23日にかけての24時間降水量は136.5ミリで6月では観測史上6番目の雨量に。出雲市では一時道路が冠水し、JRや一畑電鉄も一時運休する事態となりました。この影響なのかー。 高井和代 記者 「松江城の入口すぐのところでは、通りを塞ぐかのように松の木が倒れてしまっています」 23日早朝、松江城山公園で、高さ20メートルの松の木が根本付近から折れているのが発見されました。樹齢は100年以上とみられています。 観光客 「ひどいですね、よほど強い風が吹いたという」 「すごい風と雨ですね。ちょっとびっくりしたんですけど」 そして一夜明けた6月24日。午前9時、松の木の撤去作業が松江森林組合の作業員によって行われました。幹や枝を含めると12トンを超え。まさに大仕事です。 また松の木の折れた部分を見ると黒く変色。さらに・・・。 高井和代 記者 「撤去が進んでいますが、太い幹を切断すると、中には大きな空洞が見られます」 長年の腐食が進み、幹には大きく穴が空いていました。その穴には、ミツバチが住みついていました。松江市の記録では、約10年前に公園内の樹木の調査をしていて、この松は老化が進んでいることが確認されていました。そこで先端の枝を切って倒れないように備えていましたが、今回の大雨で思わぬ事態となりました。 松江森林組合 吉岡和男 理事 「枝が落ちたりしますとそこから水が入っていって、年数がたってきますと、どんどん広がって、今は下まで根腐れを 起こす。ここまで腐っているという風には思っていませんでした」 松江城山公園管理組合では、ほかの樹木の調査も検討し、突然の倒壊などに備えるとしています。