衝撃TKOで再戦勝ったフューリーの次戦はどうなる?3度目ワイルダーか?4団体統一戦のジョシュアか?
今回のチケット収入の約18億6000万円は、ヘビー級では1999年11月のレノックス・ルイス対イベンダー・ホリフィールド戦をわずかに抜いてトップだったが、2015年5月にMGMで行われたフロイド・メイウェザー・ジュニア対マニー・パッキャオの世紀の対戦で記録された約79憶4000万円には、遥かに届かない。それだけにフューリーは収容人数の大きい会場でのリマッチで、さらなる荒稼ぎを目論んでいるのかもしれない。 記事は、また「耳を縫い、用心のために試合後に地元の病院に直接向かったワイルダーは記者会見を行わず、権利のある3度目の対戦についてコメントを残さなかった。だが、長年ワイルダーのトレーナーを務めるジェイ・ディアスは、『(ワイルダーが)巻き返しを望んでいることは明らかだろう』と語っている」とし、トップランク社のトップで、フューリーの共同プロモーターを務めるボブ・アラム氏の「もしワイルダーが3度目の対戦を望めば、その選択を重んじるだろう」というコメントを紹介。ワイルダー戦の可能性を強調した。 ただ「もしワイルダーが再戦オプションを拒否すれば、フューリーが、4年前にウラジミール・クリチコから勝ち取り、うつ病や(ドラッグの)常習性の渦中にさいなまれて返上した3つのヘビー級のベルトを現在保持するジョシュアとの対戦が次になることは明らかだ」と、ジョシュアとの4団体統一戦の可能性がゼロではないとした。 「2人の英国の巨人による頂上対決は、レノックス・ルイスが1999年に統一して以来の4団体統一王者(このときはWBA、WBC、IBFと、マイナー団体のIBOの4団体で、実質は3団体統一)を決めることになり、フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオによる2015年の対戦で記録した興行の数字を脅かすことは確実だろう。ジョシュアのプロモーターを務めるエディー・ハーンは、それを実現させることを強く望んでいることを明らかにしている」とも記している。 同じく英国のメトロ紙は、元クルーザー級の3団体統一王者、元WBA世界ヘビー級王者、デビッド・ヘイの見解を引用して、ジョシュア戦の可能性について報じた。同紙は、デビッド・ヘイの「フューリーは次にジョシュアへ焦点を向けることになるだろうと考えている」というコメントを紹介。ワイルダーは3度目の対戦を決めるオプションを持つが、デビッド・ヘイは、「ブロンズボンバー(ワイルダーの愛称)はラスベガスで完敗を喫したことを受けて3度目の対戦に興味を示さないだろう。そう考えると、英国ボクシング市場最大の戦いとなる可能性のあるフューリー対ジョシュアの王座統一戦に向かう方がすべての道筋が通っている」と予想している。 衝撃のTKO勝利で評価を上げたフューリーの次戦に大きな注目が集まっている。