「スタイリストつけて」石破茂新総裁 学生時代から「スーツは作業着」変わらぬファッションセンスに早くもツッコミ
「高市早苗君との決選投票で、石破茂君の得票が多数を占めたため当選者と決しました」 9月27日、自民党総裁選の選挙管理委員長、逢沢一郎衆院議員がこう宣言すると、石破氏の地元である鳥取市内のホテル会議室で開票を見守っていた佳子夫人は、涙目で支援者と喜びを分かち合った。10月1日に首相に指名されれば、晴れて、総理大臣とファーストレディの関係となる。その夫妻の“原点”を、本誌は取材していた。 【写真】焼きそばをつつく石破茂新総裁 二人をよく知る石破氏の旧友は、彼らの大学時代をこう振り返った。 「佳子さんは石破さんと慶應大学の同級生で、佳子さんは『マドンナ』でした。 石破氏はライバルがひしめくなか、慶應大学の卒業謝恩会で『結婚を前提にして付き合ってください』と申し込んだそうですが、見事に玉砕されました。佳子さんも総合商社への就職が決まっていましたから、それどころではなかったのでしょう。 しかし我々の間では『石破のファッションが敗因だ』とささやかれました。当時はIVYルックやトラッドファッションが流行していましたが、石破はいつもスーツ。教授に間違えられることも多かったですよ。国会議員になってからも『俺にとってスーツは作業着』と言って、軽トラにもスーツで乗っていました」 “慶應ボーイ”のイメージとは対局のファッションセンスだったようだ。 その後、石破氏の父、二朗氏が急逝する。佳子さんが友人たちと弔電を送ったことから再びふたりは接近することになり、石破氏はまたもアタック。ついに大願成就した。 「石破が国会議員になってからは、地元のことを本当によく見守っていると思う。石破の名代として会合などにもよく顔を出すそうです。元々はそういう表舞台は苦手な方だったんですけどね」(前出・旧友) 総理大臣に指名されれば、石破氏は国際舞台で各国の首脳陣と対峙することになる。それを見越してか、SNSでは石破氏に「早くスタイリストをつけてあげて」という書き込みが集中している。身につけている洋服が地味だというのだ。確かに総裁選の開票時も、石破氏のスーツはやや型が崩れ、ファッションへの関心のなさが見て取れた。 Xには、石破氏について《石破さん、マジでスタイリストつけてほしい 亭主改造計画みたいな感じで》《石破総理大臣にはやく敏腕スタイリストさんつけてあげて メガネも髪型もスーツもネクタイも 変えないと》などの声がポストされていた。 では、実際の総理の服装のコーディネートはどのようになされるのか。政治担当記者が明かす。 「総理、夫人ともにファッションアドバイザーのような方がつき、外遊のときなど的確に服装の助言をします。石破さんも佳子さんもこれからガラッと変わる可能性がありますね」 学生時代には「ファッションが“敗因”」とまで言われた石破氏が“勝者”となった今、ファッションもよりトップにふさわしいものに変わっていくのだろうか。それはそれで、楽しみだ。