旬の花の撮影を楽しもう! 梅雨どきに咲く「アジサイ」を鮮やかに撮るポイント【カメラマンが解説】
▼背景ボケを作らずに撮ってみると……
背景ボケを使わずに撮影した写真がこちらの例。画面全体にピントが合っているため、手前のアジサイは存在感が薄くなっています。 背景ボケを作って撮ることで、雰囲気感のある写真が撮りやすくなるというメリットもあります。アジサイを撮るときは要所要所で背景ボケを活用してみると、メリハリの利いた作品が撮れそうです。
◆下から撮ってみる
雨の季節に咲くアジサイですが、晴れているときに撮影に行くのであれば、アングルを少し変えて撮ってみるのもおもしろいです。 アジサイは上から写すことが多いと思いますが、下からもレンズを向けてみましょう。晴れの日の太陽光を利用してやや逆光気味で撮ってみると、今までにないアジサイの写真が撮れるかもしれません。 装飾花を太陽光に透かしてみるとインパクトのある写真になります。装飾花の色によって太陽光に透かされる度合いも変わり、想像以上の写真になることも。なかなか楽しい撮影方法です。 太陽光の強さとレンズを向ける位置によって写り方が変化するので、様々なアングルから見てみるのがポイントです。いろんなポジションからアジサイを撮ってみることで、バリエーション豊かな作品を撮ることができそうです。
瀬川 陣市(写真撮影ガイド)