【修斗】16歳・NOELが20歳の平田彩音を絞め落として逆転勝ち! パク・ソヨンが檜山美樹子に1R 腕十字でインフィニティリーグ全勝優勝、RISE女王erikaがMMAデビュー戦勝利
2024年12月15日(日)新宿FACEにて女子プロ修斗公式戦『COLORS Produce by SHOOTO Vol.4』(ABEMA配信)が開催された。1年に渡り熱戦が展開されてきた「epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2024 女子アトム級」優勝決定戦が行われた。 【写真】インフィニティリーグ優勝のパク・ソヨンは腕十字を脇に移して極めた 1位で並ぶパク・ソヨン(勝ち点4/韓国・ROAD GUNSANジム)と平田彩音(勝ち点4/BURST)。そしてそれを追いかけるNOEL(勝ち点2/AACC)の3名に優勝の可能性が残っている。最も優勝に近いのがパク・ソヨン。檜山との最終戦で1Rでフィニュシュした瞬間に優勝が決定。そして檜山の勝利、もしくは2Rフィニッシュ勝利、判定までもつれた場合、平田とNOELに優勝する可能性が出て来る。 毎年最終戦までもつれ、最後まで目が離せないインフィニティリーグ。「より多くより早く勝利」した者が制するハイリスクハイリターンなリーグ戦。優勝賞金100万円を手にするのはパクか、平田か。それともNOELが逆転優勝するか。 ▼第9試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2024 女子アトム級 5分2R 〇パク・ソヨン(勝ち点8/韓国・ROAD GUNSANジム) 47.5kg [1R 0分32秒 腕十字] ×檜山美樹子(勝ち点0/NFC) 47.4kg ※勝利した赤:パクのインフィニティリーグ2024女子アトム級優勝が決定 ソヨンはMMA4勝4敗。モデファイドルールのARCで黒星デビュー後、ROAD FCで判定勝ち。2022年の修斗初参戦から黒部三奈、古賀愛蘭、KARENと強豪ばかりと戦い3連敗を喫したが、ROAD FCでの育成マッチを挟んで、インフィニティリーグ参戦。2024年8月に平田彩音に判定勝ちすると、9月にNOELにも判定勝ち。今回の優勝を決める最終戦に臨む。 対するナゴヤファイトクラブの檜山は、2016年の浅倉カンナ戦でプロデビュー。インフィニティリーグでは、2024年8月のNOEL戦で判定負け後、9月に平田彩音に1R KO負け。ソヨンにとって自力優勝を決める1Rを檜山はいかにたたかうか。 1R、グローブタッチ。中央を取るソヨンが檜山の左ジャブの打ち終わりに右ストレート、右ミドル、左ミドルを当てる。檜山の右の打ち返しは避けたソヨンは左ミドル。 その蹴り終わりに組んだ檜山に首相撲ヒザはソヨン。そこからスタンドサイドに回り、ボディロックテイクダウン。そのままサイドを奪取したソヨンは、頭を抱えたままの檜山の右脇が開いているところを首横で固定し、体をまたいで迷わず腕十字へ。 クラッチする檜山の腕を剥がし、耐える檜山の右腕を自身の左横に捩じりタップを奪った。わずか32秒でタップを奪ったソヨンは笑顔は見せず。四方に礼をし、正座した檜山に手を合わせて頭を下げた。これでソヨンは、リーグ戦を3戦3勝=勝ち点8とし、メインの前にインフィニティリーグ優勝を決めた。 ◆左で押し込む平田にNOELがスタンドスリーパー! グラウンドに引きずり込んで絞め落とす メイン前にパク・ソヨンの全勝優勝が決まったインフィニティリーグ最終戦。 BURSTの平田は、フルコンタクト空手出身。8月にパク・ソヨンに判定0-2負けから、檜山に1R 33秒KO勝ち。左ストレートを効かせてからの左フックの4連打KOで会場を震撼させた。 AACCのNOELは、8月に檜山に判定勝ち後、9月にパク・ソヨンに判定負けを喫している。10月のJMAEXPOではQUINTETに出場し、城戸ユカリをギロチンチョークで極めている。平田とは初対決となる。 ▼第10試合 epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2024 女子アトム級 5分2R ×平田彩音(勝ち点4/BURST) 46.9kg [1R 4分55秒 リアネイキドチョーク] 〇NOEL(勝ち点6/AACC) 47.5kg 1R、ゴングと同時に中央に走り込んで前蹴りで飛び込む平田。かわして組んだNOELが左で差してロープに押し込む。右で小手巻く平田にクラッチしているNOELだが、解除し、平田の左差しをおっつけて、手首を掴み脇を開けない。コーナーに押し込み、レフェリーがブレーク。 平田が圧力をかけてワンツー、得意の左フックでNOELをコーナーに追い込むと、NOELも左フックを見せて押し戻す。 飛び込んだ平田が右を差し組んで押し込み、左ヒザ。右ヒザを返すNOELは、平田の左手首を掴み差させない。頭をアゴ下に入れて押し込み、右足でNOELの左足を3度踏む平田。さらに右ヒザ。受け身のNOELに近距離で左も打ち込む平田は押し込み右インローも。左右ヒザも打つがブレーク。 スタンド再開。平田は右ローを当てる。さらに向き合ってから右ミドルを放つが、これを待ち構えていたかのようにキャッチしたNOELは、そのままシングルレッグから右手で左軸足も押さえてテイクダウン! 首に足をかけようとした平田をかつぎパスしたNOELはサイドに。左腕を掴んでアームロック狙いに平田をかわしてサイドバックから左のパウンドのNOELは、被弾しながら亀から立ち上がる平田の立ち際に左の背後からのパンチをそのまま首に巻いて、スタンドでリアネイキドチョークへ。 後ろ頭で組めているNOELは、後方に引きずり込み、両足もかけてバックマウントから絞めて、平田を失神させた。 NOELは勝ち点4を追加も合計6点で、セミで8点を獲得していたパク・ソヨンには届かず。しかし、MMA4戦目の16歳・NOELと、5戦目の20歳・平田のインフィニティリーグ最終戦は、新世代の台頭を印象づけるメインとなった。
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