県が大学受験料の補助拡充、一人親や低所得世帯が対象【山口】
県は、今年度の新規事業として、一人親世帯や低所得の子育て世帯を対象にした「大学等受験料支援事業補助金」の募集を開始する。すべての子どもが家庭の経済状況など生まれ育った環境に左右されることなく、進学に挑戦できるように支援する。11日の定例会見で村岡嗣政知事が示した。 大学、短大、専門学校、高専(4年時)などの入学試験の受験料について、子ども1人当たり5万3000円を上限に補助する。 対象者は、大学などを受験する20歳未満(申請日時点)を養育する県内在住の親などで、児童扶養手当受給世帯、住民税非課税世帯のいずれかに該当する人。児童養護施設に入所する子どもも対象に含まれ、その場合は施設長が申請者となる。 対象経費は4月1日~来年3月14日の受験料。振り込みなどの手数料は対象外となる。 2022年度から寄付金を財源に同様の受験料補助を実施してきたが、今年度は国の補助制度を利用。上限額の引き上げ、対象年齢の拡大、成績要件の撤廃など条件も変更した。 村岡知事は「県内の未来を担うすべての子どもたちが、夢と希望を持って大学などの進学に意欲的に挑戦できるよう、後押ししたい」と述べた。 申請期間は17日~来年3月14日。希望者は、県大学等受験料応援事務局のホームページの申請フォームから申し込む。補助金交付額が予算の上限額に達した場合、受け付けを終了する。 問い合わせは同事務局(電話083-902-3318)へ。