「お金さえ払えば遅刻していい」ワケがない! スタートに遅れるとゴルフ場に予想外の迷惑も!?
ゴルファー1人の遅刻でゴルフ場の信頼が下がる恐れもある
ゴルフ場は最大で1日50組程度、およそ200人が利用することができます。営業を始めてから日没までの限られた時間内で全てのゴルファーにラウンドを楽しんでもらえるよう、各組のスタート時間などは分刻みでスケジューリングされています。 【画像】プレー中の遅延行為は絶対NG! あなたの周りにこんな“迷惑ゴルファー”はいませんか?
ところが時には渋滞に遭遇したり道を間違えたり、あってはならないことですが寝坊などが原因で、ゴルフ場に着くのが遅れてしまうケースもあるかもしれません。 通常、プレー料金は帰る直前に支払うため、遅刻してもゴルフ場側に金銭的な損失はなさそうにも感じられますが、そんなことはありません。利用者が遅れると、ゴルフ場にはどのような不利益が生じるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。 「一般的にゴルフ場では6~8分ごとにティータイムを設定して各組を順番にスタートさせていきます。最終組でない組が遅刻した際は、後の組のスタート時間に影響が出てしまいます」 「『9時ちょうど』にティーオフする予定だった組が1分遅れた場合、後ろの組がラウンドに入れる時間も1分ずつズレていくことになります。日本では『アウトスタート』と『インスタート』の2ループ制を導入しており、どちらか一方が混雑しないようハーフターンを使ってテンポの良い進行を図っていますが、1組の遅延でテンポが崩れると、スムーズなプレーができなくなってしまう可能性があるのです」 「利用者には『どこかの組が遅れたせいでラウンド時間が伸びた』といった情報が届きづらく、ゴルフ場側の不手際と勘違いされて『あのコースは9ホール回るのに3時間かかるから、行かない方がいいよ』と悪い口コミが広がる恐れもあります」 「高速道路では上り坂やトンネルの入り口で1台のクルマのスピードが落ちると、後続のクルマも連鎖的に減速し、結果的に大渋滞を引き起こすといわれていますが、ゴルフ場でも同じような事態が起こりかねないのです」