【ノア】丸藤正道 11・17齋藤彰俊引退試合へ決意「最初で最後、三沢さんを背負って戦いたい」
ノアの天才・丸藤正道(45)が、師匠の故三沢光晴さん(享年46)とともに齋藤彰俊引退試合(17日、ドルフィンズアリーナ)のリングに立つ。 同大会で2人はシングルマッチで対戦する。14日に都内で行われた会見では齋藤が「いま現在、三沢さんと相対すること、正面に立たせていただくことはできないですし、会話することもできない。ただ丸藤選手とも戦えるし、三沢さんと丸藤選手を通して最後に戦える日なんではないかなと。ぜがひでも、最後は丸藤選手と戦いたいという気持ちでした」と最後の相手に選んだ心境を明かした。 2009年6月13日広島大会のタッグ戦。試合中のアクシデントで死去した三沢さんの最後の対戦相手を務めたのが齋藤だった。丸藤は三沢さんの付け人も務めたまな弟子。01年3月3日の有明大会で丸藤とのシングルで勝利した三沢さんが、おんぶして退場した姿が齋藤の記憶に残り続けているという。 神妙な面持ちで齋藤の言葉を聞いていた丸藤も、意を決したようにマイクを握る。そして「あの日以来、僕はあまり三沢さんの話をしてこなかったんですけど…」と切り出すや「今の話を聞いて、自分の人生の中で最初で最後、三沢さんを背負って齋藤さんと戦いたいと思いました」ときっぱり。「だから2対1ですよ。三沢、丸藤対齋藤彰俊です」と言葉に力を込めた。 丸藤の決意を聞いた齋藤は「本当に幸せじゃないですか。二人三脚をしてきたお二人と自分がノアのリングで最後に戦えるなんて。そういう心意気をしっかり胸に叩き込んで、全力で最後、走り抜けます」。万感の思いを胸に最後のリングに立つ。
東スポWEB