作新学院・小川 亜怜、長打力が魅力の1年生左打者の成長から目が離せない<2024年のヒーロー候補たち⑱>
1年生とは思えないパワフルな打撃に驚いた。23年秋の関東大会準決勝、作新学院の小川 亜怜外野手(1年)が、豪快な本塁打を放った。名門チームの3番センターに抜擢された1年生。スラッガーへの成長を予感させる1発だった。 【動画】本当に1年生?!将来有望なスーパールーキーを一挙紹介 対戦した常総学院の平 隼磨投手(2年)は、左サイド。左打者の小川亜にとっては、打ちにくい投手の部類だったが、内角高めの球を豪快に振り抜くと、右翼芝生席まで運んでみせた。勝利を決定づける2ランで7対0とリードを大きく広げた。左サイドを苦にせず、体が開くこともなく本塁打をする当たりに、将来性の高さが垣間見れる。 関東大会で3番に抜擢されると、1本塁打を含め、3試合すべてでマルチ安打を放つ、14打数9安打。なんと打率.643の成績を残して見せた。また3試合すべてで打点を挙げる6打点とチームを勝利に導いた。 明治神宮大会でも3番センターで出場。3試合で3安打と打率は2割台だったが、打点は4。勝負強さに加え、大物を感じさせる構えとスイングを全国の舞台でも発揮した。 9月に左手親指を骨折しながら、驚異の回復力と懸命のリハビリで関東大会に間に合わせるなど、体力的にも精神的にもタフな一面も持つ。 出場が有力な24年センバツの舞台でも、豪快な1発を見せてくれるに違いない。