冬の定番おでんの“主役”「大根」の価格高騰 1本400円の店も 暑さの影響で品不足 飲食店も困惑
テレビ西日本
寒くなってくると食べたくなるのが「おでん」。 しかしいま、このおでんの主役ともいえる食材の値段に異変が起きています。
冬の定番、あつあつの「おでん」。 その中でも人気の具材といえば… ◆来店客 「大根が出汁が染み込んでいるので好きですね」 味が染み込んだ「大根」です。 おでんの主役といっても過言ではない大根。 その大根の値段にいま、異変が起きています。
◆リポーター 「福岡市内のスーパーです。店頭に並んでいる大根の価格を見てみますと、1本税抜き399円(税込み430円)となっています」 売り場に並ぶ、ふっくらとたくましい大根。 例年とくらべると、1本当たり100円ほど値上がりしているといいます。 その理由はー ◆エムズ 久松浩一 店長 「(今年は)暑くなって野菜の生育が遅れて、ものがなくて値段が高いという状況になっています」 現在の値上がりの主な理由は「暑さ」。 生育不良が起き、品不足となっているのです。 冬に旬を迎える大根の価格高騰。 買い物客からは嘆きの声が聞かれました。 ◆買い物客 「ちょっとね、高すぎてね。半分買ったりしています」 ◆買い物客 「おでんにはこの間したばかりなんですけど、でもちょっと高いから考えちゃいますね」 Q.どんな工夫をしている? ◆買い物客 「具材をちょっと少なめにしちゃう」
少しでも安く買えるようにと、店ではこんな工夫も… ◆エムズ 久松浩一 店長 「少し曲がっていたりとか、傷が入っていたりとか、割れていたりとか、家庭で料理するのに支障がない程度の商品を安く仕入れて、買いやすい値段で販売させていただく努力はしています。少しでもお客さまが買いやすい値段で販売できるように考えて販売していきたい」
冬の野菜の代表格「大根」の高騰。 この時期、おでんを売りにしている飲食店では頭が痛い問題です。 カウンター席の中心に「おでん」が鎮座する「炉端とおでん 呼炉凪来 天神店」。 500円でおでんが食べ放題で、これを目当てに店を訪れる人も少なくありません。 ◆来店客 「安い。コスパが良い」 ◆来店客 「500円で食べられるというのがすごく魅力的で来た」 寒さが日に日に増し、味の染みた大根がおいしくなる時期ですが、仕入れ価格が上がり、店長は気をもんでいます。
◆炉端とおでん 呼炉凪来 天神店 熊本真 店長 「仕入れの金額は上がっている。10月、11月でどんどん上がっている。きつい部分はあるんですけど、大根を店内で仕込んでいるというところと、仕入れのところで努力していますので、なんとか値上げはせずに頑張っております」 大根の値段が落ち着いてくるまでは、消費者の我慢が続きそうです。
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