「ロバーツ監督を解雇せよ」 相次ぐ痛烈批判も…主力選手が力説「評価されていない」
9月16日に開いたチームミーティング「本当の我々ではなかった」
今季のドジャースは故障者が続出。シーズン前半戦終了時には15選手が負傷者リスト入りした。プレーオフでは登板可能な先発投手が3人だけという状況だったがブルペンデーも駆使し、ワールドシリーズへ進出した。指揮官は「シーズン中、諦めて来シーズンに向けてという言い訳ができた場面は何度もあった」といい、「だが、彼ら(選手たち)は、そうしなかった」と振り返る。 この点でフリードマン氏は「怪我人が出て(チームが)少し沈んだ時期もあったと思う」とした上で「ドック(ロバーツ監督)はうまく乗り越え、チームに熱意と物事は良くなるという考え方を注入した」と称賛した。 記事はまた、地区優勝への分岐点は9月15日(日本時間16日)のチームミーティングにあったと主張する。同13日(同14日)に始まった敵地でのブレーブス4連戦は、連敗スタート。地区2位とのゲーム差が3.5に縮まり、タイラー・グラスノー投手の今季絶望の知らせが届くなど、チームは沈滞ムードに包まれていた。 ロバーツ監督によると、選手らに「なんて悲惨なんだ」という態度が染み付いてきたと感じたためミーティングを開いたという。当時の状況を「本当の我々ではなかったから」と説明。「選手たちに伝えたのは、お互いを信じる以上に私は彼らを信じることはできないということ。彼らは、自分を信じなければならない、そうだろう? 」「(ミーティングでは)ただ、それを明らかにしたかっただけだ」などと振り返った。
マンシーが熱弁「彼は素晴らしい仕事をしている」
このミーティングが功を奏したのか、チームはブレーブスとの残り2試合に連勝。地区優勝へと歩を進めていった。テオスカー・ヘルナンデス外野手は「あの時は、チームとして落ち込んでいると感じた。ひとつのミーティングがすべてを変えた」と述懐した。 マックス・マンシー内野手は、ロバーツの監督の采配で重要なのは、大きな場面よりも、細かい部分だと話した。「彼の仕事は、間違いなく十分に評価されていない」「彼はこの部屋の(実際の)男たちを監督している。誰かに言われたことを実行するのではない。彼は歩き回ってみんなと会話する。彼は投手陣の気持ちを知っている。野手の気持ちもわかっている」などと力説している。 さらに右足首を痛めているフレディ・フリーマン内野手が、リーグ優勝決定シリーズ第6戦を欠場したことに言及。「フレディは出たがっていたが、出ない方が(チームにとって)最善なのではないかと彼らは厳しい話し合いをした。それはドックが最も得意とすること。彼はすべての投手が何を経験しているかを知っている。ドックはそれを管理し、決して表に出さない。彼は素晴らしい仕事をしている」「彼はファンから多くの批判を浴びている。でも、ファンは最終的に勝ちたいだけなんだ。ドックはそれが分かっている」と言葉を並べた。 球団フロント、選手が絶大な信頼を寄せる指揮官。25日(同26日)に始まるヤンキースとのワールドシリーズではどんな采配を見せるだろうか。
Full-Count編集部