〝二代目・山の神〟柏原竜二さん、新年の文化放送「箱根駅伝」中継で初の移動解説に挑戦、定例社長会見で抱負披露
箱根駅伝で活躍、箱根の上りでの快走ぶりから〝二代目・山の神〟と呼ばれた元陸上選手・柏原竜二さん(35)が17日、東京・浜松町の文化放送で行われた同局の定例社長会見にゲストで登場、同局が生中継する「文化放送新春スペシャル 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継」(2025年1月2日、3日午前7時30分)での解説について抱負を披露した。 柏原さんは今回、初めて沿道での移動解説に挑戦する。 今年の出雲駅伝、全日本大学駅伝を制し、3冠が箱根にかかる国学院大をはじめ、駒沢大、青山学院大など学連選抜を含め21チームが出場する箱根駅伝。東洋大の選手時代、4年間にわたって箱根の上り区間・5区を区間新記録などで駆け抜けた柏原さんは「5区は前に選手がいようと自分の走りに徹すればいい。後ろも気にせず、自分の走り、無心ですね」と〝山の神〟の極意を説明した。 「今でもカーブの数、コースは頭に入ってます。考えると寝られなくなります」と苦笑した。 各大学の注目選手を列挙しながら「野球に例えると日本シリーズでDeNAの筒香選手のホームランで雰囲気ががらりと変わったでしょう。駅伝も同じで、目に見えない力を選手の活躍がたぐり寄せるんです」と躍動する選手がレースの流れを一変させることも指摘した。 選手として取材される側から取材する側に回ったことで留意しているのは「オーラを消すことです。〝山の神〟として今の学生さんに『柏原さん!』とか言われると、どうしても壁ができて本音が聞き出せない。なるべくスキを見せるようにしてます。局に来て『オーラないですね』と言われるのがうれしいです」と打ち明けた。 「学生のころは全然しゃべらない人間でした」と思い返し、「解説などの仕事を始めたのでアップデートしなくては。自分の糧になればと思う」と話し、初めての沿道での移動解説には「選手の表情や監督からの声がけが大事な情報源になります」と重ねた。 会見には2日の往路の総合実況を担当する同局の斉藤一美アナウンサー(56)も出席した。1月10日には柏原さん、斉藤アナが出演し、3大駅伝を振り返る特別番組「箱根駅伝への道~襷(たすき)と絆の物語(ストーリー)」(午後7時)が放送される。
中日スポーツ