チャールズ国王、「がん」診断後初のパーソナルなメッセージで心境を明かす
チャールズ国王が2月10日(現地時間)、がんと診断されたことを公表して以降初めて、自らメッセージを発信しました。多くの人々から寄せられている支援と回復を祈る言葉への「心からの感謝の意」を表明しています。 【写真】がん公表後のチャールズ国王の様子 国王はこれまでに受け取ったお見舞いのメッセージ対し、「がんと診断された誰もがそう思われることでしょうが、こうした優しい言葉は最大の慰めとなり、励みになります」と述べているほか、がん患者をサポートする複数の団体が、診断を公表した国王の行動が「多くの人々を助けることになる」とコメントしていることにも言及しています。 英国立がん研究基金(Cancer Research UK)のチーフ・エグゼクティブ、ミシェル・ミッチェル氏は基金のウェブサイトで、「チャールズ国王がこのようにオープンな、透明性ある対応をされたことは、多くのがん患者が経験することへの関心を高めることに役立ちました」と述べています。 そして、「こうした惜しみない行動は私たちに、自らの健康について改めて考えてみるよう促すことになります」と付け加えています。 また、がん患者とその家族を支える慈善団体、マクミラン・キャンサー・サポート(Macmillan Cancer Support)はSNSに、「国王陛下が診断結果を公表されたことが、がんに不安を抱く多くの人たちがサポートを求めることにつながればと願っています」と投稿しています。 チャールズ国王自身のメッセージは、現地時間の2月10日午後10時、バッキンガム宮殿を通じて公表されました。そして、翌朝に発売された日曜新聞は大半が、国王の声明を1面に掲載しました。
王室は、国王が以前から予定していた前立腺肥大症の手術治療を受けた際、がんが見つかり、治療を開始したことを公表していますが、診断されたがんの種類や、進行の程度については、明らかにしていません。 チャールズ国王は6日、バッキンガム宮殿からヘリコプターで、静養先に選んだノーフォーク州のサンドリンガム・ハウスに向かいました。出発の直前にはロンドンの公邸クラレンスハウスで、国王ががんと診断されたという知らせを受け、カリフォルニアから帰国したヘンリー王子と短い時間、面会しています。