大流行のマイコプラズマ肺炎 過去最多さらに更新 1医療機関あたりの患者数…関東では埼玉が依然最多 特徴は頑固なせき
国立感染症研究所の調査によると、過去10年で最大の流行となっているマイコプラズマ肺炎の感染が、最新データでさらに拡大していることが分かった。 (表あり)マイコプラズマ肺炎感染の10年間の推移。現在、患者数が最大となっている
最新データ(9月30日~10月6日)では、1医療機関あたりの患者数が全国平均1・94人と、過去最高だった前週(9月23日~9月29日)の同1・64人からさらに拡大。昨年同時期の同0・06人の32倍という急増ペース。 埼玉県は、1医療機関あたりの患者数が同3・25人で、前週の同4・25人からやや減少したものの依然として関東では最多。 関東の他県は、茨城県が2・92人、東京都が2・88人、神奈川県が2・17人、群馬県が1・89人、栃木県が1・57人、千葉県が1・22人の順。 全国最多は前週に続き福井県で同4・83人。 〈再掲〉 厚労省によると、マイコプラズマ肺炎は頑固なせきをともなう呼吸器感染症で、小児や若い人に比較的多い。 症状は、発熱や全身の倦怠感、頭痛、せきなど。せきは熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴。感染した人の多くは気管支炎で済み、軽い症状が続くが、一部の人は肺炎となったり、重症化したりすることもある。
5~10%未満の人で、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されている。 =埼玉新聞WEB版=
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