闇バイト強盗、実行役は「使い捨て」…報酬得たものほとんどおらず
一連の事件では、「報酬を得た」と供述している容疑者はほとんどいない。警視庁幹部は「闇バイトに手を染めれば“使い捨て”にされる。おかしいと気づいたら、脅されたとしても警察に通報を」と訴える。
曖昧な内容
就職情報会社「マイナビ」が今年2月、アルバイトをしている高校生約650人に行ったアンケート調査では、SNSでバイトを探した経験が「ある」との回答が46%だった。41%の生徒は、怪しい求人を見かけた経験が「ある」とし、実際に「怪しい求人の勧誘を受けた」との回答も約1割あった。一方、SNSだけで交渉すると、違法行為に巻き込まれる危険があることを知っていた生徒は、半数にとどまった。
同社によると、闇バイトの求人はSNSやマッチングアプリで多く見られ、「オフィスワーク系」「軽作業系」などと掲載されるケースが多い。業務は「電話をかけるだけ」「運ぶだけ」などと曖昧にし、高額報酬を提示するのが特徴だ。
同社の担当者は「SNSのみのやり取りで、採用担当者に会えない場合や、応募時に免許証などの提出を求められるケースは特に注意が必要だ」としている。