鈴木誠也の2戦3発デビューと新人開幕4試合のメジャー記録更新に全米メディアも衝撃…「歴史を作る」「パワーと選球眼は本物」
「シーズンが始まってからの鈴木はストラークゾーンを自分でコントロールする面(選球眼)にとても優れている。春先(オープン戦)には、何かを披露しようと強く力んで、ボール球を少し余計に追いかけていたのかもしれないが、シーズンに入ってからは、ストライクゾーンをしっかりと見極めることができており、好球をスイングして彼のパワーを見せてくれている。その力強さと選球眼が結果につながってくるだろう」 指揮官は。鈴木のパワーと選球眼を高く評価した。 その上で、「オフやロックアウトの間にコーチと連絡を取ることができず、短いスプリングトレーニングで、お互いを知ることができなかったが、チームは一丸となり始め、特に鈴木に対しては、可能な限り彼の母国語で話をしようと心掛け、ホームの感覚を得させようと努力している」と、チーム内部の状況を明かし、「カブスは、長いシーズンで日本語力を向上させることを楽しみとし、長いシーズンの間、鈴木が、相手投手に恐怖を与えるところをもっと多く見ることに期待している」と続けた。 グリーン監督代行は、「ここ(メジャーリーグは海外の選手にとって)本当に厳しいリーグだが、選手たちは適応し始めるだろう。鈴木は我々がすでに目撃してるようにすぐに適応できる選手だ」と鈴木の適応能力を称えた。 地元のシカゴトリビューン紙は「カブスの構想が序盤で活躍…オフの契約から鈴木のパワーと印象的な投手陣」との見出しでカブスの勝利を伝えた。 記事は、鈴木の本塁打について、「彼は5回にパイレーツ左腕のキンタナとの6球の勝負に勝った。 フルカウントから高めに入った速球を右中間のフェンスの上へ強打。7回の次の打席では中継ぎのバンダから2球目の内角速球をフルスイングした。彼はこの2試合で3本塁打を放った」と紹介。 グリーン監督代行の「彼は素晴らしい。難しいことではない。彼はフラットにスイングできる。ストライクゾーンの選球がとてもうまくできている」というコメントとドリュー・スマイリー捕手の「彼は、みんなをとても感心させている。ボール球を追わない。これが一番目を引くところだ。彼は、投手が狙ってくるボールを待ってとても良いスイングをしている。彼は本物だ」という談話を伝えた。 NBCスポーツのシカゴ局は「鈴木が、この122年間で初めての力強いデビューに成功する」との見出しを取り「メジャーでの4試合を通して、カブス外野手の鈴木が野球史にその名を刻み込んだ」と称賛した。同メディアも、1920年以降で、キャリア最初の4試合で8打点以上、4四球以上を記録した史上初の選手になったことを紹介。 この4試合の打撃内容を「2打数1安打、2四球」、「3打数1安打、3打点、1四球」「3打数1安打、1本塁打、3打点、1四球」「4打数2安打、2本塁打、2打点」とすべて書き連ねた。 その上で「鈴木はすでに過去に類を見ない仲間の1人に加わっている。日曜日に彼は、カブスでのデビュー最初の3試合で6打点を記録した選手として、ラリー・ホフマン(1901年)、スターリン・カストロ(2010年)とホルヘ・ソレール(2014年)のみだったグループに入った」などというチーム記録を明かした。 衝撃デビューを果たした鈴木は、さらにここからメジャーのルーキー選手の記録を打ち破っていくのかもしれない。