「死んで当然」「カスみたいな子」園児バス置き去り死亡事件から2年 亡き愛娘を侮辱する誹謗中傷に父怒り
果たされない園との約束
事件を受けて、遺族は川崎幼稚園に対して廃園または運営法人の変更を求めた。これに園側も一度は了承したという。 しかし、その約束は今なお果たされていない。 川崎幼稚園とは現在も面談を続けているため、そのたびに廃園等について尋ねているが、「のらりくらりとかわされてしまう」ことから、「園への思いは変わらない。強い信念を持って動いていく」と述べた。
遺族を苦しめる口汚い誹謗中傷
また、千奈ちゃんの父親には今、もう1つ許せないことがある。 それはSNSなどで寄せられる誹謗中傷だ。 「絶対になくならないので仕方ない」と口にしつつ、「私自身が叩かれるのは我慢できるが、千奈のことを悪く言う人には腹が立つ」と憤る。 父親によれば、実際に千奈ちゃんについて「死んで当然」「存在感がない」「カスみたいな子」など、文字にするのも憚られるような侮辱的なメッセージや書き込みがあったそうだ。 このため、特に悪質なユーザーについては開示請求により人物を特定。 民事訴訟を起こすに至ったが、驚くことに相手は“なりすまし被害”を主張しているという。
SNSでの発信は続ける考え…理由は?
ただ、千奈ちゃんの父親は今後もSNSでの発信を続けていく考えでいる。 それは千奈ちゃんの“名誉”を回復したいとの思いからだ。 父親が指摘する通り、SNSやインターネット上には「親が最後に降車するよう教育していた」「千奈ちゃんが寝ていた」といった書き込みが少なからずある。 だが、名前を呼ばれるまでは席を立たないよう教えていたのは川崎幼稚園側だという。 父親はこう強調する。「千奈自身は何も悪くなかったということを訴えていきたい」と。
テレビ静岡