「夢は口に出すようにしています!」”言霊”がモットーの天才子役・永尾柚乃が語る”10年後の未来”
年齢にそぐわない圧倒的な表現力とプロ魂を備えた“天才子役”が誕生した――。 永尾柚乃さん(7)は1歳半で芸能界デビューしてから、約6年間で一気に“大人気子役”としての階段を駆け上がった。俳優としては、『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)や『ブラック・ジャック』(テレビ朝日系)、『科捜研の女』(テレビ朝日系)など話題のドラマに出演し、映画『ゴールデンカムイ』ではオソマ役で怪演をみせた。その演技力から、今では監督直々に指名を受けることも珍しくないという。その一方で、『相席食堂』(ABCテレビ)や『24時間テレビ』(日本テレビ系)など自身が大好きな番組にも出演し、大御所芸人相手にも臆することなく存在感を放っている。 【思わず二度見】業界引く手あまたの天才子役・永尾柚乃「透明感あふれる笑顔」写真 お母さんの話では、最初は「記念になれば……」という感覚で始めた芸能活動だった。競争が激しい子役の世界において、いかにしてその地位を確立したのかーー。天才と謳われる子役が、屈託ない表情でその素顔を明かしてくれた。 ◆受けたオーディション100回以上 ―今は小学校に通いながら芸能活動を? 永尾柚乃(以下・永尾):「はい!! 小学校2年生です。学校が大好きで、友達と公園を走り回って遊ぶのが楽しい。1時間くらい近所の公園でずっと走り回ったりして、とにかく身体を動かすのが大好きです。絵本も好きで、最近は科学や探偵の本も読むのが楽しい!! カメラを向けられるのももともと好きで、友達に『柚乃ちゃんテレビ観たよ―』と言われるとすごく嬉しく感じます。今は学校も芸能も全て楽しいです」 ―1歳半から芸能活動をはじめて、印象に残っている仕事はありますか? 永尾:「2歳の時の『こどもちゃれんじ』DVDのお仕事です。オーデイションにたくさんの子たちが応募してきて、私は最終順位が3位だったんです。でも、メインの子ができないとなって、スタッフさんが困っていたことがあって。それでスタッフさんをツンツンして裾を引っ張りながら『私でち(き)るよーー』と伝えたら、『じゃあやってみよう』と言われてそのまま使っていただきました。『私は絶対できる!』と思っていたし、このお仕事をきっかけに本気で芸能活動をやりたいと思いママに伝えました」 ―2歳とは思えないすごい話ですね(笑)。これまでどれくらいの数のオーディションを受けてきましたか? 永尾:「たぶん100くらい。落ちると悔しいけど、次の日の朝起きて“今日もいい日になるぞ!”とお日さまにお願いして、次に切り替えます(※編集部注・子役の世界ではほとんどが書類選考でふるいにかけられ、1つの役に何百、何千と応募が集まることもある)。今は“とにかくハッピーなことだけ考えよう”と思って毎日過ごしています」 ―レッスンや演技指導などもほとんど受けたことがないと聞きました。どのように役に入っていくんでしょうか? 永尾:「それは自分の心を一度抜いて、その役の心を『ボンッ』と入れるんです。脚本を読んでその役をやるんだ、と思うと役の『心』が出てくるんです。あとはそれを入れるだけ。私の心は『ちょっとここで待っててねー』と伝えて外に出しちゃう(笑)。どんな役でもやりたいですが、今は早く主役がしたい!! だからバラエティ番組の場合は、『面白い心』を入れるようにしています(笑)。あと、私はザ・ドリフターズが大好きなので、学校の友達ともドリフの話ばかりしてます。『将来は絶対面白い人になりたい!』と常に思ってます」 ―オンエアや自分の出演した映画なども観ますか? 永尾:「めちゃくちゃ観ます。それで悪いところは気をつけよう、良かったところはずっとそうしよう、と観て振り返るようにしています。でも悪いことばかり考えても仕方ないので、悪いところはあまり考えすぎないようにもしているかな」 ―もともとそんなポジティブな性格なんですか? 永尾:「はい、たぶん。お母さんやお父さんが何でも好きなことをやらせてくれるので、明るく良いことばかり考えられるようになったのかな、と思います」 ◆「叶えたい夢は口に出すようにしています!」 ―これまで共演した中で印象に残った人はいますか? 永尾:「みんなすごい人ばかり!! 本当に全員すごい人なんですが、『科捜研の女』で一緒になった沢口靖子さん(59)のオーラにはビックリしました。挨拶で沢口さんが立った瞬間に、パーッと周りが綺麗になって、後光がさしてました(笑)。沢口さんは私が不安になっている時も『頑張ってるね』『あんなセリフが言えてすごいね』とすごく褒めてくれて、話しているとホッとするんです。私も将来は沢口さんみたいに優しくて、後光がさすような大人になりたいです」 ―語彙力がすごいですね。柚乃ちゃんは脚本を書くのも好きなんだとか。 永尾:「大好きです!! 『不思議シリーズ』といって、不思議なトンネル、不思議なカーテン、不思議なホテル……このシリーズだけで20本くらい書いてます。プロットを作って、配役を誰にしよう、とかそういう肉付けしていく作業が楽しくて。あと、作詞も好き! 物語を作るのも好きだし、演技をするのも好き、お笑いも好きと、本当にやりたいことを全部やらせてもらっています。大人になっても、演技、お笑い、脚本と全部できるようになれたらいいな」 ―子役は競争が激しい世界ですが、ライバルとなる子役たちも気にしているんですか。 永尾:「まったく気にしません。自分は自分なので、他の人と比べてどうではなくて、自分の人生を生きています。だって、もしすごくいい演技をする子がいて、その子の真似をしても、自分がわからなくなってしまうと思うので。最初のイメージでやるのが一番いいんだ、と学びました」 ―10年後の高校生になった自分をイメージするとどうですか。 永尾:「まだわかりません(笑)。でも、セリフがたくさんある主役をバンバンやって、バラエティ番組のレギュラーを持っていたら嬉しいです。あとは脚本を書いて、監督さんにもなってるかなーー。マイナスなことは言わない、感謝を忘れない、という今大事にしていることを続けられたら、たぶん夢は叶うと思っています」 ―最後に、今後の芸能活動の中で大切にしていきたいことはありますか。 永尾:「ネガティブにならないことです。私は“言霊”、という言葉が好きで、口に出した言葉は本当になると信じているんです。口に出すことで叶うこともあると思っています。ノートに、『この番組に出たい』と書いて行動したら本当に叶ったこともあります。7歳の子供でもそうなんだから、大人になっても同じじゃないかな、と今は信じてます。そんなポジティブな考えが、いろんな人に伝わるような芸能活動ができたら嬉しいです!」 7歳らしい愛嬌を振りまきながら、時折こちらが驚かされるほどの芯を食った考え方や表現力も随所に見られる。そんな天才子役の前向きな言葉は、多くの人々の心を動かしていくに違いない。
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