料理が劇的に楽になる! 料理のプロも惚れ込んだ「超高性能電動チョッパー」の凄さとは
毎日の料理の手間や負担が減らせる調理器具があれば、ごはん作りはラクになる、そしてよりおいしくなる! お掃除を自動掃除機に頼るなら、料理も便利な道具を活用しませんか? 【土鍋で作る炊き込みご飯】失敗しないプロのコツ アイデア溢れる料理家としても人気の高い稲田俊輔さんが、おすすめの製品を使った夕ごはんに役立つオリジナルレシピを提案します。忙しい家庭にとって一番惜しいのは「時間」。優秀な調理器具や調理家電で貴重な時間を手に入れる=【お金で解決しよう!】という連載です。
飲食店用語といいますか、もしかしたら弊社だけかもしれないのですが、「ガーする」という言葉があります。 「玉ねぎとニンニクを粗めにガーして炒めて」 「粗熱とれたら完全にガーしといて」 「それはガーせずざく切りで」 みたいなふうに使います。要するに、フードプロセッサーやミキサー、ミルなど、適切な道具を使って、食材を粉砕することをいいます。みじん切りもペーストも、スパイスを粉に挽くのも全部「ガーする」です。飲食店の作業は膨大ですから、ガーすること無しに日々の業務は回りません。 家庭で日常的にガーしている人は限られるかもしれません。一番の理由は、ガーする道具をいちいち出してきて、使い終わったら洗って乾かしてまたしまいこむ、という一連の作業が面倒だからでしょう。それくらいだったら包丁でみじん切りした方が手っ取り早いわ、とか、何かをペースト化しなきゃいけない料理なんて作りません、ということになって当たり前です。 実際僕もかつては、あれだけ毎日のように店ではガーの恩恵に預かっておきながら、家でガーすることはありませんでした。しかしある時、家でもスパイスを挽かねばならないという職業上の理由でコンパクトなミルを購入したところ、それには大小のカップと共に、ミキサーとしても使えるパーツが付属していました。ミルとミキサーの機能を兼ね備えた「ミルミキサー」と呼ばれる機械です。 結局、僕は新しいオモチャを手に入れた子供のように、スパイス以外にもそれを使いまくることになりました。ドレッシング、ゴマだれ、焼肉のタレ、ポタージュ、焼き菓子のタネや各種ペースト、挙げ句の果ては「自家製中濃ソース」や「自家製濃縮麺つゆ」まで。 仕事上の試作はともかく、それ以外の僕の家での料理は極めて雑なのですが、こういった自家製調味料があると、一気に「丁寧な暮らし」感が出ます。何より自家製は楽しいし、全てを自分好みにできます。「丁寧な雑暮らし」という概念を発明した僕は、至極ご満悦でした。 そうやって僕のライフスタイルを大きく変えたそのミルミキサーは「マジックブレット」という商品でした。とてもパワフルかつ頑丈でありながら、場所を取らないコンパクト設計なので、棚にしまいこむことなく、キッチンの隅に常時出しっぱなしにできました。そのことにより、それでできる作業は全てそれで、というライフスタイルが確立したのです。 数年前、そのマジックブレットの新機種が登場しました。なんと今度はフードプロセッサーの機能も付いている、というかそれがメインだというではありませんか。しかし、購入をためらうポイントもありました。新型と旧型にはパーツの互換性が無く、新型にはスパイスを挽くのにより適したフラットブレードとミニサイズのカップがありません。でもまあそれは、新規で買う人には特に大きな問題ではありませんね。スパイスを挽きたい人を除けばではありますが。 しばらく迷っていた僕も結局「両方持ってればいい話なのでは」という結論に達し、いそいそとポチることになりました。これが実にいいものだった、というのが今回の話です。