【MLB】フアン・ソトの争奪戦はニューヨーク2球団による一騎打ちか ア・リーグ某球団の幹部が語る
ヤンキースからFAになった26歳のフアン・ソトの争奪戦はまだ始まったばかりだが、すでに球界関係者のあいだでは「ニューヨーク2球団による一騎打ちになる」との見方が広がっているようだ。フィリーズ、ドジャース、ジャイアンツ、ナショナルズなど、ほかのチームも争奪戦に加わるとみられるが、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者によると、あるア・リーグ球団の幹部は「ヤンキースかメッツだ。ほかのチームに行くことは考えにくい」と話しているという。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 フェインサンド記者は今週行われているGM会議の場で、各球団の幹部にソト争奪戦への見解を尋ねたようだ。前出のア・リーグの球団幹部は「ソトは今年1年を過ごし、ヤンキースのことをよく知っている。また、メッツには大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーがおり、もし彼がソトを欲しがるのであれば、ソトが望むものをすべて与えられるだけの資金力がある。ソトがほかのチームと契約するというのは、私にはちょっと考えられない」とコメント。同じような見解を持つ関係者は非常に多いとみられる。 一部では、ソトが東海岸のチームを希望しているとの情報も出ている。もしこれが事実であれば、ドジャースなど西海岸のチームにとっては大きなディスアドバンテージとなるだろう。また、フィリーズを有力候補に挙げる関係者もいるという。ソトの恩師であるケビン・ロング打撃コーチが在籍していること、ブライス・ハーパー、トレイ・ターナー、カイル・シュワーバーといったソトの元チームメイトが多く在籍していることなどがフィリーズにとって有利に働くとみられているようだ。 ソトがヤンキースに残ると予想する球団幹部は「問題はソトがアーロン・ジャッジとともにプレーし続けたいのか、それとも最大のお金がほしいのかということだ」と語る。そして「メッツがヤンキースをはるかに上回るような条件をオファーしない限り、ソトはヤンキースを去る必要がない」と付け加えた。 ソトは今年1年をヤンキースで過ごし、チームメイトのこと、プレー環境のこと、首脳陣や球団スタッフのことなど、ヤンキースに関するあらゆることを把握したはずだ。よって、ヤンキースが今更何かを新しくアピールする必要はない。問題はただ1つ、ヤンキースが大富豪のコーエンに匹敵するようなオファーを提示できるかということだけだろう。 果たして、大方の予想通りにニューヨーク2球団による一騎打ちとなるのか。そして、ソトはヤンキースを選ぶのか、それともメッツを選ぶのか、契約規模はどれくらいになるのか。ソトの争奪戦はまだ幕を開けたばかりだ。