【金鯱賞】開幕週で前残り傾向強いレース 東大HCの本命はドゥレッツァ
古馬中距離戦線を占う一戦
今週日曜日、中京競馬場でGⅡ・金鯱賞が行われる。札幌記念勝ち、天皇賞(秋)3着など中距離実績の豊富なプログノーシス、菊花賞を完勝したドゥレッツァ、同コースの中日新聞杯を勝ったヤマニンサルバム、新潟記念勝ち馬ノッキングポイント、一昨年の日経新春杯以来2年2か月ぶりの競馬となるヨーホーレイクなどが出走を予定している。 【金鯱賞2024 推奨馬】勝率75%で複勝率100%データに該当! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 勝ち馬には大阪杯への優先出走権が付与される、古馬中距離戦線を占う一戦。開催時期が3月へと移行した17年以降のデータを参考に馬券戦略を検討する。
逃げの好走目立つ
<金鯱賞・脚質別成績> 逃げ【2-3-1-1】勝率28.6%/連対率71.4%/複勝率85.7% 先行【2-2-2-19】勝率8.0%/連対率16.0%/複勝率24.0% 差し【2-2-4-17】勝率8.0%/連対率16.0%/複勝率32.0% 追込【1-0-0-27】勝率3.6%/連対率3.6%/複勝率3.6% 3月の中京開催に移ってから、金鯱賞は人気を問わず逃げ馬の好走が目立ち、特に開幕週で顕著だ。21年にシンガリ人気で勝利したギベオンがその象徴だ。昨年も勝ち馬こそ9番手から追い込んできたプログノーシスだが、逃げたフェーングロッテンも2着に逃げ粘った。前々で運べそうな馬を中心に馬券を組み立てたい。 先行~差し馬は上がり3F3位以内だと【3-3-3-3】複勝率75.0%、4位以下だと【1-1-3-33】。逃げ馬以外なら後ろすぎない位置で進めつつ、上位の上がりを使う必要がある。この点で注目したいのがドゥレッツァだ。2戦目の未勝利勝ちから菊花賞まですべて上がり3F最速、かつ菊花賞では前半ハナに立つなど前で競馬ができている。レース傾向に合致する存在として高く評価したい。 前走脚質のデータも軽くチェックする(※前走海外除く)。前走で逃げ先行した馬は【3-2-2-12】複勝率36.8%。これだけでもなかなかの安定感を誇るが、さらに前走で勝ちor0秒5差以内の負けだと【3-2-1-6】複勝率50.0%となる。今年の出走馬ではエアサージュ、ドゥレッツァ、ヤマニンサルバムがこれに該当する。 一方、前走差し追込だった馬は【4-2-4-50】、このうち前走0秒6以上負けた馬は【1-0-1-24】と振るわない。唯一の勝ち馬は皐月賞馬で単勝1.3倍の1番人気に推された20年サートゥルナーリア(前走有馬記念でリスグラシューから0秒8差の2着)であり、よほどの実績がない限り該当馬は割引が必要となる。