スプリンターズSでビクターザウィナーに騎乗するモレイラ騎手は共同会見で笑顔を見せる（撮影・桑原幹久）

　高松宮記念3着の香港馬ビクターザウィナー（セン6、C・シャム）でスプリンターズS（G1、芝1200メートル、29日＝中山）に参戦するジョアン・モレイラ騎手（40）が25日、共同会見に出席した。初コンビとなる同馬の印象やこの日中山競馬場の芝コースで行った追い切りの感触を口にした。 　以下、一問一答 　－けさの調教の印象は 　馬の状態は非常によくて、非常に機嫌がよかったです。今日は芝コースに出ましたが、自ら先に先に行くような形で、とても私としても気持ちよく乗れた印象です。 　－ビクターザウィナーには初騎乗となるが印象は。また、レースで乗ったことがある騎手や調教師に情報は聞いているか 　印象としては非常に優れた能力を持っている馬であることは間違いない。今後勝っていくためには馬が持っているものを私が早く把握して、合わせていく必要があると思います。過去のレースを見ていると、レースになるとモードが変わる馬だと思います。自ら走りに行って、常にベストを尽くす馬。見るからに健康で状態がよさそうなので、パフォーマンスを引き出すためにやれることを考えたいです。また、私がこの馬とコンビを組むにあたって、陣営からの信頼を得ることもポイント。今回は全幅の信頼を置いてもらっていると感じるので、私自身のパフォーマンスも上がると思います。他の騎手から話は聞いていないですが、みんな友達ですので、勝った時の感触を含めて話を聞いて最善の形でレースに臨みたいです。 　－日本の芝1200メートルのレースに対する印象は 　日本でのG1レースではマイル以上でしか勝っていないので、日本のスプリントG1は勝ったことがないですが、それは日本の短距離コースを熟知するに至っていなかったことが1つの原因だと思います。ただ、私のこれまでの経験で言うと世界中のレースで乗っているので、その経験をしっかりと生かしていきたいです。 　－ワールドオールスタージョッキーズ（WASJ）を制覇し、来年の短期免許取得の権利を得たが、来年を待たずに日本で騎乗できることへの心境は 　非常にうれしく思っています。WASJの時に比べてもリラックスしてレースに臨めると思っています。戦う気持ちを強く持って臨みたいです。ビクターザウィナーで来年に向けていい結果を出したいです。 　－警戒する他馬は 　もちろん強敵として真っ先に挙がるのは日本馬だと思います。移動での疲労もないですし、ホームアドバンテージがあるので、地元馬はタフな相手になると思います。ただ、結果はレースをしてみないと分からないですし、ビクターザウィナーもしっかりと調整をして、このレースで戦える資格があっての参戦。勝てるチャンスもあると思っているので、しっかりと勝利に貢献したいです。 　－26日は自身41歳の誕生日 　（笑顔を見せ）私からすると1歳年を取る感覚だけですけど、誕生日まで調べてくれてありがとうございます。もちろんビクターザウィナーとともに勝利を勝ち取れば理想的な誕生日プレゼントだと思います。