法人向け金融サービスで急成長したBrexとRamp、AI活用拡大で事業変革へ
フィンテックにおけるAI活用には課題も残る
BrexやRampは、主に社内会計業務、経費管理にたずさわるAIアシスタントを提供しているが、今後、さらに金融分野でAIの進化と活用が進めば、顧客のカスタマーサポートやアドバイスにもAIが活用されるようになっていくかもしれない。 しかし、AI活用に伴うデータプライバシーとセキュリティ上の課題は、現在も数多く存在している。例えば、AIモデルのトレーニングに大規模なデータセットを使用する際、適切な保護がなされないと、使用されたデータに含まれる機密情報に対する不正アクセスや悪用の可能性が生じる。 フィンテックにおけるAIの活用には、大きなポテンシャルがあるとして、期待が寄せられているが、今後はこのようなセキュリティやプライバシー面における懸念に応えられるようなサービスの登場が望まれている。
文:大津陽子