知事のパワハラ疑惑を追及『百条委員会』設置決定 兵庫県議会で51年ぶり 2025年の知事選にも影響か
■「事実の解明の手段としてはどうか」と菊地弁護士
この問題について、番組コメンテーターの菊地幸夫弁護士は次のように話す。 菊地幸夫弁護士:事実を解明するということであれば、例えば関西テレビのインタビューや調査でも、ある程度事実は分かってきます。百条委員会ということになると、そこでしゃべる人は『ウソを言ったら刑罰ですよ』というプレッシャーの中でしゃべらなきゃいけない。そうすると、あやふやだと思ったら『記憶がない』とか、『わかりません』と、かえって事実の調査のためにこれが本当にいい方法かというと、私はちょっと疑問がある。 むしろ政治的な思惑の中で、来年の知事選という話もあり、そういう中で相手を追い込む手段になってしまうじゃないかということで、事実解明ということでは、いい手段かどうかというのは、ちょっと疑問かなと思います。 他にも第三者委員会で調査が進められるということになっている。 菊地幸夫弁護士:屋上屋を重ねてしまうということにもなるかなと。第三者委員会の結論を見てから判断でもよかったのかなと。
■県民に“開かれた場”で真相に迫ることができるのか
今後のポイントはどのような所だろうか? 関西テレビ 神崎博報道デスク:都道府県知事が百条委員会にかけられるのは本当に異例なことで、かつて東京都知事の猪瀬元都知事が一度かけられそうになりましたが、その前に辞めたのでかからなかったのですが、そういう非常事態だと思ってほしいです。 百条委員会というのは、議会というオープンな場でやるという点が、第三者委員会と違うところで、県民にも開かれた場所でやります。あとは調査権限というものがあり、かなり強い権限があるので、職員を実際に百条委員会に引っ張ってきて、そこでしゃべらせることもでき、拒否ができません。そういう意味においては、かなり開かれた場で、実際に真相に迫ることができるかというのは、その議員の腕次第ではありますが、そこに期待したいと思います。 厳正な調査で真相の解明につなげてほしい。 (関西テレビ「newsランナー」2024年6月13日放送)
関西テレビ
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