消防士になりきって 放水や救急の体験会 少年少女消防クラブ【長野県】
飯田広域消防本部管内の児童でつくる飯田地区少年少女消防クラブの消防体験会が16日、長野県飯田市東栄町の飯田消防署であった。児童20人が参加し、放水や救急、はしご車搭乗などを体験した。 飯田地区少年少女消防クラブには、飯田市鼎、伊賀良、座光寺、松尾、松川町、喬木村、阿智村、根羽村、天龍村の9クラブがあり、計157人が所属。主に地元消防団と連携した啓発活動などに取り組んでいる。 体験会は、各クラブの交流促進や地域防災力の担い手育成を目的に初開催した。 放水体験では防火衣を着用し、ホースの筒先を持って的を目掛けて放水。消防士になりきって「放水始め」「放水やめ」の掛け声も上げ、喬木第一小学校2年の児童(8)は「思ったより水の力が強かった」と話していた。 はしご車の搭乗体験では消防士と一緒にバスケットに乗り込み、10メートルほどの高さまで上昇した。伊賀良小学校6年の児童(12)は「こんなに高い所で火を消している消防士はかっこいいと思った」と関心を高めていた。 ほかに、マネキンを使った救急救命体験や資機材の取り扱い説明などがあった。 同本部予防課の課長は「まずは消防の仕事に興味を持ってもらい、将来の地域防災の担い手になってほしい」と期待していた。