有田工は地元開催大会で勝利に届かず 甲子園でも登板の1年生左腕「今のままでは1番は背負えない」【佐賀国民スポーツ大会・高校野球】
◆国民スポーツ大会・高校野球(硬式)1回戦 小松大谷8―4有田工(6日・県立森林公園) 今夏の甲子園に出場した有田工(佐賀)は小松大谷(金沢)に終盤に突き放され、甲子園と同じ初戦敗退に終わった。 ■夏の甲子園決勝に人気女優がお忍び観戦【写真】 6回には3点を挙げて4―3と逆転したが、終盤は守備の乱れなどもあり再逆転を許した。「球場に入った時から応援してくれる雰囲気を感じていた。試合中も応援されていることを実感していたので、勝利を見せられず悔しい」。梅崎信司監督は地元開催の大会で勝利を挙げられず悔しさをかみしめた。 5回からは1年生左腕の田中來空(らいく)が登板。5、6回は走者を背負いながらも粘りの投球で得点を許さず味方の逆転を呼んだが、7回以降の失点で突き放された。「相手は打撃に力があってどんどん仕掛けてきた。甘く入った球は直球も変化球も打たれて弱気になってしまった。自分の弱さが出たと思います」と振り返る。「強豪を相手に投げて力の差を実感したと思う。いい経験になった」と梅崎監督は成長に期待する。現在の最速は132キロ。「冬の練習で球速を上げて140キロに届くぐらいになりたい」と田中は課題を挙げた。 夏の甲子園でも登板し、今秋の佐賀大会からエースナンバーを背負う1年生左腕は「今のままでは背番号1は背負えない。もっと気持ちを強く持って、いい投球ができるように練習します」と悔しさを糧に、チームの支柱となるエースを目指すことを誓った。
西日本新聞社