ベース車と似ても似つかんぞ! 面影ゼロな大変身を遂げた「メーカー謹製改造車」5選
フィアット124スパイダー/アバルト124スパイダー
2013年1月にマツダとフィアットが提携に合意したことで、ND型ロードスターをベースとしたモデルがリリースされることとなった。当初はアルファロメオブランドからリリースされるという話もあったが、結局フィアットから往年の124スパイダーの名前を冠して販売されることとなった。 日本ではフィアット124スパイダーのハイチューン版となるアバルト124スパイダーのみが正規販売となったが、デザインは往年の124スパイダーのデザインをモチーフに現代風にアレンジしたものとなっており、ベース車の存在が知れ渡った現在では驚きも少ないかもしれないが、かなり細部までロードスターとは異なる意匠を纏っているのだ。
トヨタ・クラシック
クラシックはトヨタの市販車生産60周年を記念して1996年に発表されたモデルで、トヨタ初の量産車であるトヨダAA型乗用車をモチーフとしたもの。 ベースとなっているのはピックアップトラックのハイラックス(5代目)であるが、ハイラックスの面影は皆無といっていいほど変更が加えられており、本家に近いボディスタイルを実現していた。 パワートレインはハイラックスのままだが、クラシックは乗用車登録ということで、排出ガス規制はしっかり乗用車系のものに適合している。こちらはトヨタテクノクラフト(当時)の手によって製作されたこともあってか、ハイラックスの型式である「YN86改」と改造車扱いとなっていた。
小鮒康一